熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

当院における15歳以下の小腸IBD症例に対するカプセル内視鏡検査の有用性の検討

  • 承認日 | 2024.10.16
受付番号
649
研究課題名
当院における15歳以下の小腸IBD症例に対するカプセル内視鏡検査の有用性の検討
当院研究責任者
南信弘
研究分担診療科
消化器内科 小児科 内視鏡科 総合診療科
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2024年10月16日 ~ 2024年11月30日
研究目的と意義
小腸カプセル内視鏡検査(Small bowel capsule endoscopy、以下SBCE)は小腸炎症性腸疾患(小腸IBD)、特にクローン病の精査には有用な検査です。小腸内視鏡精査を検討する際に、身体的に未発達である15歳以下の症例においては、小腸内視鏡検査の基本であるバルーン内視鏡検査は難しいとされています。日本では2015年に小児・高齢者への小腸用カプセル内視鏡の保険適用が追加されましたが、小児症例においてSBCEがどれだけ安全かつどれだけ小腸所見が得られる検査であるかという報告はあまりありません。当院では2015年6月~2024年5月の期間にMedtronic社 PillCamTM SB3で実施した15歳以下のSBCE施行症例41例(対象人数34名)があり、これらの症例の所見を解析し、有用性について定量化して報告することで、今後の小児IBDにおける小腸内視鏡検査の方針決定に役立つと考えられるため、この研究を立案いたします。
研究方法
●対象となる方
当院で2015年6月~2024年5月の期間にMedtronic社 PillCamTM SB3で小腸カプセル内視鏡検査を受けられた15歳以下の方(対象人数34名)。
●方法
上記の条件にあてはまる患者さんを研究対象者として登録し、入院から退院までの診療録を下記カルテ情報より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としません。
●利用するカルテ情報
① 臨床所見(年齢、性別、病歴)
② カプセル内視鏡所見
③ カプセル内視鏡実施後の経過、合併症
●他機関へ提供する方法
 提供予定なし