新型コロナウイルスに関するお知らせ
臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
-
510
- 研究課題名
-
小児外傷患者の抜管後嚥下障害
- 当院研究責任者
-
第一小児科 副部長 余湖直紀
- 研究分担診療科
-
第二リハビリテーション課
- 研究機関名
-
熊本赤十字病院 こども医療センター
- 研究期間
-
2022年8月5日〜2023年7月31日
- 研究目的と意義
-
小児、成人を問わず重症患者では気管挿管を要する。急性期を脱した後は、気管チューブを抜去するが、その後嚥下障害が生じることがある。
これにより食事の経口摂取が進まず、誤嚥により肺炎が起こることで入院期間の延長や死亡率の上昇に関連があるとされている。
嚥下障害の原因は、機械的もしくは認知的な機序にある。機械的機序は、気管チューブの刺激による喉頭の浮腫や感覚の低下とされており、認知的な機序は、頭部外傷や重症患者において、嚥下の協調運動が障害されることで生じるとされている。
成人患者では、内因・外因問わず人工呼吸管理の気管が抜管後嚥下障害のリスクとされている。
本研究では、まだ、明らかにされていない小児外傷患者のリスク因子を明らかにすることを目的とする。
- 研究方法
-
対象患者:2012年4月〜2022年3月までに気管挿管をした15歳以下の小児外傷患者
(死亡例含め抜管できなかった症例、抜管後評価に72時間以上要した症例は除外とする。)
通常の診療の中で得られた情報を診療録から後方視的に収集して行う観察研究とする。
そのため、診療に対する制限や規則含め症例に対する介入は行われない。
また、目標症例数を50-60例とした単施設研究である。
抜管後嚥下障害のある症例とない症例を比較し、リスク因子の検討を行う。
評価項目:研究対象者の背景、臨床所見、画像所見、治療・転帰