熊本赤十字病院

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放射線治療前後におけるオピオイド用量の調査ならびに緩和回診における減量に向けた取り組み

  • 承認日 | 2023.05.12
受付番号
556
研究課題名
放射伝治療前後におけるオピオイド用量の調査ならびに緩和回診における減量に向けた取り組み
当院研究責任者
薬剤部 薬剤師 土屋惠菜
研究分担診療科
薬剤部、血液腫瘍内科
研究機関名
熊本赤十字病院 薬剤部
研究期間
2023年5月12日〜2024年3月31日
研究目的と意義
本研究では放射線治療前後のオピオイド用量を調査することで、緩和回診におけるオピオイド減量提案の妥当性を評価することを目的とする。
研究方法
(1)研究の種類・デザイン
当院のみのデータを用いた後ろ向き観察研究

(2)研究対象者
2022年1月から12月までに原疾患の病変部位や骨転移・リンパ節転移部位に対する放射線治療が施行され、かつその前後にオピオイドによる疼痛コントロールを行っていた患者27例

(3)方法
放射線治療前から放射線治療後1ヶ月までの下記の診療情報を診療録より取得する。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としない。
①臨床所見(年齢、性別、身長、体重、病歴)
②治療(放射線治療部位、放射線治療期間)
③使用薬剤(オピオイドの種類と用量、併用薬剤)
④疼痛の程度(NRS、レスキュー回数、STAS-J)
⑤血液学的検査値(赤血球数、白血球数・分画、AST、ALT、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン、クレアチニン、Na、K、Ca、Cl)
⑥副作用やせん妄の有無
⑦緩和ケア回診対象者に関しては介入内容

(4)評価項目
(3)の項目を用いて、放射線治療前後のオピオイド用量と疼痛の程度を調査し、緩和回診におけるオピオイド減量の提案の妥当性を評価する。また、オピオイド減量によって得られた効果(副作用やせん妄の改善等)についても評価する。