熊本赤十字病院

新型コロナウイルスに関するお知らせ

Clinical_Lesearch

当院におけるRapid Response Systemの実情

  • 承認日 | 2023.07.31
受付番号
573
研究課題名
当院におけるRapid Response Systemの実情
当院研究責任者
集中治療科 飯尾純一郎
研究分担診療科
集中治療科
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2023年7月31日(倫理委員会承認日)~2024年3月31日
研究目的と意義
Rapid Response System (以下RRS)は予期せぬ院内心停止を防ぐためのシステムとして開発され、当院においては2021年より本格的に導入し、集計を開始している。当院のRRSは患者の状態に変化が起きた際に、気道、呼吸、循環、意識、何らかの懸念事項の5つの観点のうち一つでも基準にかかるようであればRRSを起動し、RRSチームが主治医とともに患者対応を行うというシステムになっている。2022年に全国のレジストリーの結果が集中治療学会で提示され、全国での実情が明らかになってきた。今回、全国と比較して当院のRRSはどのような特徴があるのか、また今後RRSの件数を増やし、予期せぬ院内心停止を防ぐために追加すべきシステムがあるかどうかを模索したいと考えている。この研究により、当院でのRRSの向上、並びに予期せぬ院内心停止を減少させる効果を期待している。
研究方法
●対象となる患者
当院において2021年9月から2023年3月までの期間にRRSが起動となった入院症例
【除外基準】
15歳未満の小児例または外来患者での起動症例は除外する。

●方法
単施設後ろ向き観察研究

●利用するカルテ情報
年齢、性別、集中治療室滞在歴、入院からRRS起動までの日数、来院時GCS、来院時の酸素需要の有無、来院時の低血圧の有無、CKD既往、来院時のBil上昇の有無(カットオフ値は1.8mg/dL SOFAと同様としている)来院時のLac上昇 2mmol/L(Lac上昇の定義と同様としている)Dr cross症例であったかどうか、接触時CPAであったか、既往歴(悪性腫瘍、心疾患系、肝疾患系、透析の有無、外科術後かどうか)RRS要請の理由、(Aの異常、Bの異常、Cの異常、Dの異常、何らかの懸念)経過中ROSCしたかどうか、RRS要請前のDNAR取得の有無、RRS要請後に新規DNARとなった件数、RRS起動翌日の死亡率、RRS起動から30日以内の死亡率

●他機関へ提供する方法
他機関への資料、情報の提供はありません。