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臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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574
- 研究課題名
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食事摂取量の低下に対する鍼治療の探索的研究
- 当院研究責任者
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総合内科 はり師・三谷直哉
- 研究分担診療科
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総合内科
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2023年8月18日(倫理委員会承認日)~2023年11月30日
- 研究目的と意義
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低栄養は全身状態の悪化や、易感染状態を引き起こす因子となり、改善することで患者のADL維持や予後改善に寄与すると期待されている。これまでに、鍼治療は進行がんの食欲不振に対して有効であることが報告されている。しかし、入院患者の食事摂取量の低下に対する鍼治療の有効性を検討した報告はない。そこで、食事摂取量の低下に対して鍼治療を行った入院患者全体の食事摂取量が改善するかを確認する。
- 研究方法
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●対象となる患者
2020年2月1日~2022年5月31日の間で食事摂取量の低下に対して鍼治療をした患者のうち、治療前7日間の食事摂取量の平均が50%未満の者。
なお、以下のいずれかに該当する症例は除外する。
1.鍼治療前後3日間の食事摂取量が観察できない。
2.経管栄養で管理されている。
3.食事摂取量の低下の他に自覚的な身体愁訴がある。
●方法
電子カルテから、上記の条件に当てはまる患者を研究対象者として登録し、鍼治療開始前後7日間までの下記のカルテ情報を診療録より取得する。
食事摂取量は、主食と副食の摂取量をそれぞれ10割表記で診療録に記録していることから、朝昼夕3食の主食と副食の合計60割を100%として、1日の摂取量を計算する。取得したデータをもとにMicrosoft office Excelに表を作成し、一元配置分散分析により鍼治療前後7日間の食事摂取量の増加率の変化を調べる。
●利用するカルテ情報
①臨床所見(性別、年齢、病歴、基礎疾患、原因病態)
②食事摂取量(朝・昼・夕3食の主食と副食の割合)
③治療(使用経穴)
これらはすべて日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としない。
●他機関へ提供する方法
他機関への試料・情報の提供はありません。