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全国初! 準天頂衛星「みちびき」を用いた医療物流ドローンの実証
2020.12.28 | 病院からのお知らせ
熊本赤十字病院、上天草市立上天草総合病院、天草市立御所浦診療所は、内閣府及び準天頂衛星システムサービス株式会社が主催する「2020年度 みちびきを利用した実証事業」に採択されたイームズロボティクス社による「みちびき+LTEのダブル高精度測位によるドローン物流システム」の実証を、救急・災害時ドローンプラットフォームネットワークと協力し実施しました。
本実証は、準天頂衛星「みちびき」を用いて、血液等の医療物資を搬送するドローンを高精度で誘導する我が国初の試みです。海を隔てた地域間を、高精度の医療物流ドローンで結ぶ本実証の成果物は、離島地域の物流ネットワーク維持、災害時の緊急物資輸送、感染症対応等、日本が抱える様々な社会問題の解決への活用が期待されます。
1.日 時
令和2年12月19日(土)10:30から13:30まで
2.場 所
(1)上天草側拠点:上天草市立上天草総合病院ヘリポート
(2)御所浦側拠点:嵐口漁民グラウンド ※御所浦診療所への物資輸送想定拠点
3.内 容
(1)医療物流ドローンの運行
(2)ドローンおよび災害時の情報支援システム「D24H(災害時保健医療福祉活動支援システム)」を用いた被災状況調査およびドローンの運航管理
(3)ハイブリッド車による現地拠点への電力供給(御所浦側拠点)
熊本赤十字病院は、2000年に日本赤十字社初の国際医療救援拠点病院に指定され、以後、災害対応における人流(Human Logistics)と物流(Non-Human Logistics)の改善に向けて、多様なモビリティに関する取り組みを進めています。2017年、国内外での災害対応や、途上国における医療アクセス改善のため、ドローンを用いた遠隔医療・医薬品搬送サービス「Ambulance Drone構想」を提案し、その実現に向けて国内外の研究機関等と共同研究を進めています。