リウマチ科
窓口 / 内線 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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窓口:8 内線:6180・6181 |
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※リウマチ科についてはすべての曜日、紹介・予約患者のみ受付を行っております。(但し火曜日は予約・再診患者のみ)
診療科の紹介
2016年4月に総合内科の一部として、専門研修を受けた医師によるリウマチ性疾患や膠原病の診療を開始し、2019年4月に標榜診療科としてリウマチ科を開設しました。
リウマチ・膠原病の多くはいまだ完治するということは難しく、病状が落ち着いた後も定期的に外来に通院していただく必要があります。さまざまな臓器に問題をかかえていたり、高血圧や糖尿病などの慢性疾患をお持ちの方も多いため、各診療科の医師や地域の先生方と協力しながら、患者さんに寄り添う診療を心がけています。
主な疾患
└乾癬性関節炎 └反応性関節炎 └腸炎関連脊椎関節炎 |
└巨細胞性動脈炎 └結節性多発動脈炎 └顕微鏡的多発血管炎 └多発血管炎性肉芽腫(ウェジェナー肉芽腫) └好酸球性多発血管炎性肉芽腫(チャーグ・ストラウス) └IgA血管炎など |
膠原病とは?
膠原病は自己免疫の異常が主な原因で発症するといわれています。正常な免疫の働きは、体内に入ってきた細菌やウイルスなどを異物として認識し、攻撃・排除するものですが、免疫の働きに異常がおきてしまうと、本来は異物でない自分の正常な細胞や組織が攻撃されてしまい、体に障害をおこし様々な疾患を発症します。この疾患をまとめて膠原病と呼びます。
膠原病の症状
膠原病の初期症状は、風邪とよく似ていることがあります。発熱が続く、全身がだるいなどなかなか風邪が治らないなと思われた場合、膠原病の可能性も考えられます。
しかし、膠原病はあまり知られていないため、膠原病を自覚して検査を受けられる方はほとんどいません。膠原病が疑われる症状があれば、早めに受診することをおすすめします。
(症状の出かたには個人差もあります。)
- 皮膚
- 発疹がでる
- 指の色が白から、紫・赤に変化する
- 関節や筋肉
- 関節が痛む
- 関節がはれる
- 関節がこわばる
- 筋肉が痛む
- 筋力が落ちる
- 全身
- 発熱が続く
- 全身がだるい、疲れやすい
- 体重が減ってきた
- リンパ節がはれる
膠原病の診断
膠原病は診断を確定できる決定的な検査法はありません。
問診、診察で膠原病が疑われる場合に、血液検査や尿検査、画像検査、組織生検などを追加し、総合的にどの病気かを確定します。
これらの検査は診断が確定したあとも、治療の効果や薬の副作用の有無、病気の進行状態を調べるために、定期的に行います。
膠原病の治療
膠原病では免疫システムの異常によって様々な臓器に炎症が起こされています。
軽傷の場合は抗炎症薬のみで対応できる場合もありますが、炎症が強い場合や重要な臓器にある場合には、ステロイドという薬を使って、炎症を抑え、暴走している免疫システムにブレーキをかけます。ブレーキをしっかりかけるために免疫抑制剤を併用することもあります。
ステロイドは初期に十分量を投与して炎症を速やかにとるのが重要です。その後に減量して中止を目指します。ステロイドや免疫抑制剤にはそれぞれ副作用はありますが、予防や対策できるものもあり、注意していれば比較的安全に継続できます。
関節リウマチ
膠原病の中で最も患者さんが多いのが「関節リウマチ」です。
通常、「リウマチ」と呼ばれることもあり、国内には約70万人(100〜200人に一人の割合)の患者さんがいると推測されています。
関節リウマチは、早期診断や早期治療開始、治療薬の進歩により適切な治療を継続すれば、多くの方が健康な方と同じように普通に生活することができます。
当院では、患者さんと十分に相談しながら最も重要な治療目標の設定や治療内容の選択を行い、患者さんがより良い社会生活を送れるよう、
1〜3ヶ月毎に治療効果を評価し治療内容の調節を行っています。
関節リウマチとは
全身の炎症性自己免疫疾患のひとつです。関節の滑膜の炎症が起こり、痛みや腫れが続き、進行すると骨や関節が変形して壊され、
日常生活に支障がでてくる病気です。
発症年齢は早ければ20歳代から発病、30〜50歳代がピークで40歳代がもっとも多く、人生で最も多忙な時期に発症する病気といえます。
男女比は、1対4と女性に多い病気ですが、最近は高齢男性にも増加しています。
関節リウマチの症状は?
- 関節の腫れと痛み
- 手や足の関節などに痛みや腫れが現れます。
- 左右対象または複数個所の関節に症状が見られるのが特徴ですが、初期は片側だけに現れることもあります。
- 朝のこわばり
- 朝起きた時に、手や足を中心に関節を動かすとこわばって動かしにくく感じます。
- 典型的な腫れ方
〈紡錘状〉

関節リウマチの診断
関節リウマチは早期に治療を開始することが重要で、そのためには正しい診断が必要です。
しかし、その症状は他のリウマチ性疾患の症状と似通っているため、関節リウマチかどうかを診断することは簡単ではありません。当院では、専門の医師が問診、診察、血液検査などからなる関節リウマチ分類基準に従って診断を行っています。
上記のような症状が現れた場合は、いつでもご相談ください。
関節リウマチの治療法
関節リウマチの治療は、薬物療法、基礎療法、手術療法、リハビリ療法などが挙げられますが、
基本はメトトレキサートをはじめとする抗リウマチ薬を用いた薬物療法です。近年、治療薬は急速に発展しており、発病後できるだけ早い時期から抗リウマチ薬で治療することが重要です。
しかし、抗リウマチ薬のみで症状が十分に改善しない時には、生物学的製剤を併用します。
抗リウマチ薬と併せて使うことでより高い効果が得られます。生物学的製剤には、通院せず自宅で自己注射(皮下注射)を行う治療法もあります。
当院では、患者さんと相談しながら、リウマチ・膠原病内科医がリウマチを専門とする整形外科医と協力して患者さんに一番あった治療法を決定します。
医療機関の認定
- 日本リウマチ学会リウマチ専門研修認定教育施設