診療科・部門案内

検体検査

輸血検査

輸血検査

輸血が必要な患者さんに安全な製剤が供給できるよう、事前に検査を行います。当院はコンピュータクロスマッチを導入しています。コンピュータの支援により、患者さんの血液に対して輸血製剤が適合しているかを確認するシステムです。導入により、人為的過誤が排除され、定期的に輸血される患者さんや大量輸血を必要とする患者さんに、迅速かつ安全に輸血製剤を供給することが可能となりました。
九州内の導入施設は少なく、今後の導入が検討されているところです。

輸血検査

遺伝子検査

がん治療の一つである抗がん剤治療については、がんの周りの健全な細胞などに影響を与えることなく、特定の性質を持つがん細胞だけを標的に、ピンポイントで効果を発揮し、副作用をできるだけ少なく抑えながらより高い治療効果を得る薬の開発が進んでいます。そのため、より有効な抗がん剤を選択するためにも、がん細胞の遺伝子情報を知ることは極めて重要です。

熊本赤十字病院では、このがん細胞の遺伝子情報をもとに、できるだけ患者さん一人ひとりに合った抗がん剤や治療法の選択ができるよう、平成30年12月に「遺伝子解析装置(アイデンシー IS-5320)」を導入しました。

この遺伝子解析装置(アイデンシー IS-5320)は、薬物代謝に関係する遺伝子の塩基配列やがんなどの遺伝子変異を全自動で解析する装置(医療機器)です。 高度な操作技術は不要で、「検体の前処理」→「遺伝子増幅」→「遺伝子型判定」まで簡便に実施できます。

また、これまで、検体の採取から結果の出力までに数日を要していた遺伝子型判定が、およそ90分でできるようになります。この装置の導入で、患者さんにとってより有効な抗がん剤や治療法の選択ができ、より質の高いがん診療の提供が可能となります。

輸血検査

HLA検査

赤血球にはA型、B型、AB型、O型などの血液型があり、輸血を行うには同じ血液型でなければなりません。同じように白血球など全身の細胞にはヒト白血球抗原(HLA:Human Leucocyte Antigen)と言われる型があり、移植の際には、患者さんとドナーのHLA型の一致する割合が移植の可否や拒絶反応に影響します。

HLAは両親から半分ずつ遺伝的に受け継ぐため、親子間、同胞間でも全てのHLA型が同じになることは少なく、非血縁者間ではさらに低い数百から数万分の1の確率でしか一致しません。

HLAは体内で重要な免疫機能として働き、体内に異物が侵入してきた場合、それを排除しようと働きます。外敵から体を守るという面では優れていますが、臓器移植の場合、臓器を異物として認識し、攻撃してしまったり、患者さんが移植された臓器のHLA抗原に対して抗体をつくり、拒絶反応などを起こす可能性があります。
このように、移植の可否や拒絶反応のリスクを推測するうえでHLA検査は大変重要なものとなります。県内では、当院を含めた2施設が院内でHLA検査を実施しています。腎移植症例件数が多い当院では、必要不可欠な検査で、今後、自己免疫疾患の補助診断にも利用できることがあります。

認定及び資格取得

日本組織適合性学会認定  HLA検査技術者 1名

抗HLA抗体(スクリーニング検査)及び抗HLA抗体(抗体特異性同定検査)の測定に関する施設基準および精度管理保証について当院は以下の施設基準を全て満たしています。

ア. 区分番号「B001」の「25」移植後患者指導管理料(臓器移植後の場合に限る。)に関する施設基準の届出を行っております。
イ .関係学会による指針を遵守し検査を実施しています。
「イ .関係学会による指針の遵守」について
当移植検査課は、日本組織適合性学会QCWS参考プロトコルに基づいて検査を実施し、毎年開催されるQCWS(精度管理)、QCワークショップ集会(解析報告会)に参加しています。QCWSの結果は基準を満たしており、日々の検査精度については日本組織適合性学会 認定HLA検査技術者、認定組織適合性指導者が専従で検査を行い、質の担保に努めております。

生化学・免疫検査

生化学検査では、肝臓の検査として、GOT(AST)、GPT(ALT)、アルカリフォスファターゼといった肝臓由来の酵素を測定する検査項目があります。腎臓の検査として、尿素窒素、クレアチニンといった検査項目があります。炎症の程度を知る検査として、CRPという検査項目があります。総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪を測定することにより生活習慣を反映したり、栄養状態を反映する検査として総蛋白、アルブミンなどの検査項目があります。免疫検査として、肝炎ウイルスや梅毒、腫瘍マーカーの検査があります。

生化学・免疫検査

血液

血液中の赤血球数、白血球数、血小板数、ヘモグロビンなどを調べます。

赤血球
血液中の酸素を全身に運びます。赤血球やヘモグロビンの量が少ないと貧血ということになります。
白血球
体内を守る働きがあります。細菌やウイルスに感染した場合に白血球が働きます。感染の状態や防御機能の状態を調べます。
血小板
血液を固める作用があります。怪我などで出血した場合、血小板が働きます。数を測定することにより、血液の凝固機能の指標になります。

血液

凝固検査

血液中の凝固に関する因子(凝固因子)の機能状態や量を調べます。
PT、APTT、Dダイマー、フィブリノーゲン、 TT、HPT、プラスミノゲン、AT3、 α2-PI、 FDPなどを測定します。

細菌検査

検出された検体を培養することにより、病気の原因となった細菌を同定します。
病原菌を検出し、その病原菌の薬剤に対する感受性を調べることにより、感染症の診断や治療のための情報を提供します。

細菌検査

一般検査

尿試験紙を使って尿中の蛋白、糖、ウロビリ、pH、潜血などを調べます。
尿や便などから細菌や異常構造物が検出されないか検査します。

一般検査

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