国際医療救援部
当院は日本赤十字社より国際医療救援拠点病院の指定を受け、国際医療救援部を設置し、国際医療救援活動の拠点として活動しています。
私たちが考える国際医療救援
国際医療救援の活動は、戦傷・災害外科とプライマリー・ヘルス・ケア(PHC)を原点とした医療が主となります。
古代ギリシャの医師ヒポクラテスが「外科医になりたければ戦場に行け」と述べたように、戦傷外科は創傷治癒をいかに成功させるかという点で外科の基本です。
一方、PHCに携わることは、社会全体における医療の位置付けの理解に役立ちます。
すなわち、国際医療救援は、単に相手に救援活動を行うだけでなく、私たちが救援活動を通じて現地の人々、現地の医療人から医療の原点を学ぶ貴重な機会です。
国際医療救援を通じて学んだことは、私達が日常行っている先進医療を基礎からより充実させることに役立ちます。
私達がめざすこと
- 国際医療救援に積極的にスタッフを派遣します。
- 新しい救援手法、救援資機材の研究、開発に努めます。
- 日本での医療活動を通じて培ったプロフェッショナルな知識、技術を国際活動に活用します。
私達の活動
要員の養成
日本赤十字社の国際医療救援チーム(基礎保健ERU)の研修会、事業管理手法(PCM)などの研修を開催しています。
要員の派遣
これまで、200名以上の職員を国際赤十字の救援事業等に派遣しています。
救援手段の研究・救援機材の開発
基礎保健ERUの資機材を当院で開発し、保管しています。2010年のチリ地震救援、2011年の東日本大震災救援のため、当院から仮設診療所の資機材を輸送しました。