看護部

看護師ブログ

脊椎疾患の手術を受ける患者指導について

2014年02月28日 金曜日  | 日々の出来事

5階東病棟は整形外科と形成外科を中心とした病棟です。今回は、整形外科の脊椎疾患に対する手術を受ける患者さんへの看護の取り組みをお伝えしたいと思います。

頸や腰の手術後数日間はベッドに寝たままの生活となるため、患者さんは「動けない」「食事はどうすればいいの」など、術後の生活にも大きな不安を持って入院して来られます。そこで当病棟では、術前にご家族と一緒にパンフレットとDVDを見て頂き、手術の準備から手術後の体の向きの変え方・寝たままでの食事の仕方・傷のガーゼ交換などについての指導を行っています。また、寝たままの状態での食事と歯磨きを実際に術前に体験して頂いています。寝たままの食事はなかなか難しく、ベッドに装着できる専用の鏡などを利用して、できるだけ自分の手でおいしく食べて頂けるように工夫しています。


私たちは、入院してこられる患者さんに安心して手術を受けて頂けるよう、これからも色々な事に取り組んでいきたいと思います。

第24回日本熱傷学会九州地方会に参加しました

2014年02月19日 水曜日  | 日々の出来事

当院では、集中治療病棟にBCU(熱傷ケアユニット)を2床設置し、熊本県全域から重症熱傷患者を受け入れています。2009年4月~2011年3月の2年間の熱傷入院患者は113名で、その中の3割にあたる35名の方が集中治療病棟に入室されています。2011年に入室された14名は全年齢層にわたり、熱傷の程度は、Ⅰ~Ⅱ度(表皮から真皮まで)3名 Ⅱ~Ⅲ度(表皮から皮下組織まで)5名 Ⅲ度(皮膚全層)5名で、平均入室日数は7.5日でした。

熱傷患者さんの治療・看護にはより高度で専門的な知識・技術を求められます。また患者さんの苦痛を最小限にしてQOLを保持するために、医師・看護師・看護補助者・薬剤師・NST(栄養サポートチーム)・RST(人工呼吸サポートチーム)・精神腫瘍科など多岐に渡るスタッフで構成するチーム医療がとても重要な役割を果たします。

平成26年2月15日(日)に熊本市国際交流会館で開催された「第24回日本熱傷学会九州地方会」では、皮膚科部長の吉野 雄一郎(よしの ゆういちろう)が大会長を担当し、当院からは13名が参加、日頃の取組みについて3題の演題を発表しました。ちなみに九州全県から79名が参加され、その内訳は、医師51名、看護師24名、救急救命士3名でした。


演題の発表内容も専門的で興味深く、質疑応答も活発に行われました。吉野部長が座長を勤められた共催セミナーでは、別府医療センター鳴海 篤志(なるみ あつし)講師の「熱傷診療標準化の潮流~ABSLと熱傷診療ガイドライン」が行われ、複雑多岐に及ぶ熱傷治療の標準化の困難さを話されました。


熱傷診療ガイドラインのお話しは、初療から急性期までの様々な患者さんを看護する集中治療病棟のスタッフとして、日々行っている治療を振り返る良い機会になりました。また、情報交換会では、参加者の皆さんが限られた時間の中、自施設での取り組みや熱傷診療における熱い思いを職種を超えて語り合いました。今回の学びを当院の診療・看護に活かし、よりチーム力を向上できるように頑張りたいと思います。

腹膜透析についての勉強会開催

2014年02月19日 水曜日  | 日々の出来事

7階西病棟は内科・消化器内科の混合病棟です。内科疾患では特に慢性腎不全の方が多く、血液透析・腹膜透析を必要とする患者さんが多くご入院されています。

「腹膜透析」は、お腹の中にある腹膜で血液の浄化を行い、家庭や職場などの生活の中で患者さんご自身が行う治療です。日常生活にあわせて治療の時間を調整できるため、自分にあった方法で治療を行えるメリットがあります。

私たちは日頃から腎センターの看護師や透析看護認定看護師、腹膜透析関連機器企業との情報を共有し、ご入院中から患者さんに腹膜透析液の注入や排液などの清潔操作、緊急時の対応などについて説明を行っています。

今回は、より良い看護の提供ができるように腹膜透析についての勉強会を開催しました。勉強会では、新人看護師やまだ腹膜透析に関わっていない看護師も腹膜透析についての説明を聞き、実際に機械を使用したデモストレーションなどを行って知識と技術の習得に努めています。

これからも定期的に勉強会を行い、より質の高いケアを行えるよう頑張っていきます。

オンラインHDFの勉強会を紹介

2014年02月07日 金曜日  | 日々の出来事

病院3階に位置する腎センターでは、血液透析(月~土曜日)、シャント外来(月~金曜日)、腹膜透析外来(木曜日)を実施し、医師、臨床工学技士、看護師、薬剤師などのスタッフと協力しながら一貫した治療と看護を提供しています。

今回は、よりよい透析療法を提供するため、「オンラインHDF」という血液透析法の導入を目指して臨床工学技士・看護師が合同で行っている勉強会についてご紹介します。

オンラインHDFは血液透析にろ過を加えた新しい治療法です。透析液をそのまま補液として使用するため、ろ過のために足される補液量が多く、より多くのろ過をかけてより多くの老廃物を取り除くことができます。透析を長く続けると発症するアミロイドーシスという合併症の原因であるβ2-ミクログロブリンを積極的に取り除いて合併症を予防することができるといわれ、治療効果として関節痛、掻痒、イライラ感、不眠、腎性貧血などの改善が期待されています。この治療を行うには、きれいな透析液を使用し、厳重に透析液の水質管理をする必要があります。

勉強会は、昨年末から不定期に行っており、日々のカンファレンスの時間を利用してスタッフによる資料説明を行ったり、勤務終了後に透析機器の業者の方から説明していただいています。また、腎センタースタッフが演出、出演した「オンラインHDFとは」のDVDを作成し、スタッフ間で楽しく視聴しながら理解を深めています。

今後、ますます高齢化が進み、長期透析患者さんや透析困難症の患者さんが増えてくることが予想されます。そのような患者さんに対応していくために、日々私達は新たな専門知識や透析機器の管理に関する知識・技術の向上に努めています。