臨床研修病院

内科専門研修プログラム(新専門医制度)

概要

当院では、屋根瓦式の研修体制と内科全分野に亘る幅広い診療経験ができるように総合内科制をとっています。総合内科のシステムでは、初期研修医と後期研修医がチームを作り、内科全分野の患者主治医として診療に当たります。

当院の内科専門研修プログラムは、この総合内科での研修期間に重きをおき、総合的な内科診療技能の養成を重視した研修プログ ラムを策定しています。

また、内科系サブスペシャリティ各科をローテーションすることで、内科専門医に必要とされる、各科の幅広い症例を経験することもできます。希望者は、サブスペシャリティ専門医取得を目指し、並行研修を行うことも可能です。

研修カリキュラム

【プログラム例】

熊本赤十字病院内科専門研修プログラム(ローテーション例)

※1 内科系選択は 消化器内科・神経内科・循環器内科・呼吸器内科・総合内科から最低 2 ヶ月単位で選択し履修可能

※2 3 年目の総合内科研修は、内科系選択科に変更することも可能

後期研修 1 年目
総合内科研修では研修医チームのリーダーとして内科系全分野にわたる総合的な内科診療技能の修得と初期研修医の指 導を通じて自己の診療技能の向上を図ります。
総合内科を基本として、内科系各サブスペシャリティ科で幅広く専門疾患を経験し、手技を修得します。
後期研修 2 年目
一定期間救急科、ICUをローテーションすることにより、内科系急性期疾患への初期対応を学びます。
また、熊本市内の当院と同規模の連携病院において研修を行います。
この期間、連携先で、サブスペシャリティの症例経験を積むことも可能です。
後期研修 3 年目
仕上げとして、総合内科をもう一度研修しますが、専攻医の希望・将来像、研修達成度などを基に専門各科の研修を中心に実施することも可能です。また、地域連携病院で研修を行い、総合診療能力を身に付けます。

【サブスペシャリティ並行研修】

将来内科系のサブスペシャリティへ進む方は、3 年目の内科研修 6 ヶ月を、サブスペシャリティ科での研修に変更し、内科専門研修と 並行してサブスペシャリティ専門医の取得に向けた研修を行うことが可能です。

また、市中病院での研修中により専門性の高い分野を中心的に学ぶことも可能です。

内科専門研修プログラム

各科概要

総合内科

120床の病床を持ち、Medical ICU・糖尿病・代謝・内分泌・腎臓・血液・腫瘍・緩和・感染症・免疫・アレルギー・リウマチ・膠原病など 幅広く診療を行っています。
他科の症例であっても、特に複数の領域に関わる病態に対しては、総合診療科的役割を果たしています。
総合的な内科診療技能の養成を重視し、屋根瓦式の研修体制と内科全分野に亘る幅広い診療経験ができるように初期・後期研修医の総合内科制を取っております。研修医チームに対して内科系サブスペシャリティー科のスタッフが診療の指示・支援にあたります。

神経内科

脳卒中を中心とした急性神経疾患を取り扱っています。24 時間体制で救急対応しており、脳梗塞超急性期の血栓溶解療法、血管形成術などの血行再建術も実施可能で、急性期脳卒中医療においては熊本市北部・東部地区で中心的な役割を果たしています。また、病診連携も重視しており、亜急性期から慢性期にはスムーズなリハビリテーション施設への移行が可能です。
毎朝神経内科回診を行い、スタッフ、レジデント全員での患者情報の共有と治療方針の決定に努め、救急症例入院時は必ずスタッフ と共同で診察し、治療計画を立案します。
脳神経外科医との文献抄読会、放射線科、脳神経外科やリハビリテーション科スタッフとの合同カンファレンスなどを行い、より深い 症例の理解や幅広い知識の修得を目指しております。

呼吸器内科

当院は 1 次〜3 次救急を対象とした救命救急センターを有しており、また開業医や他施設からの紹介もあるため、急性期から慢性期、軽症から重症の多種多様な呼吸器疾患を経験することができます。2 ヶ月の研修で主要な呼吸器疾患はほぼ経験することが可能です。
スタッフは 3 名で他に初期臨床研修医が 1〜2 名ローテーションしており、毎週火曜日にカルテ回診、水曜日にチェストカンファレンス、木曜日に論文抄読会、金曜日に病棟回診を行っています。また、月曜日と木曜日に気管支鏡検査、火曜日の午後に HO 外来を行 っております。

消化器内科

2 ヶ月間で、ほとんどの消化器救急患者を経験し、初期治療、患者管理を修得することが可能です。また、内科専門医として自ら腹部疾患のスクリーングができるだけの腹部超音波検査技術と検診業務に必要な上部内視鏡検査手技の修得を目標とします。
当院は、消化器病学会や消化器内視鏡学会の指導・認定施設でもあり、将来のサブスペシャリティを視野に並行研修を行うことも可 能です。

循環器内科

救命救急センターを経由した、急性冠症候群をはじめ心不全および不整脈など、救急疾患を中心とした心臓病全般の診断と治療を 研修します。
当院は循環器学会の認定循環器専門医研修施設であり、将来のサブスペシャリティを視野に並行研修を行うことも可能です。

救急科

救急外来や救急車で来院する多種多様な傷病や、様々な重症度の救急患者に的確に対応し、致命的なミスを回避して、気道確保、呼吸循環の安定化を図り、救急スタッフ全体を指揮・指導する救急医を目指します。また、外傷、中毒、災害などの特殊な状況にも対応し、かつ救急外来のプライマリ・ケアにも精通し指導できる幅広い能力と経験を積み、救命救急センターでの核となり、院内各科と 連携して救急患者を診療します。これらを通じて、国際救援・災害医療にも派遣されうる基本を身につけることができます。
また、JMECCやICLSなどの実技訓練も実施しています。

診療実績

H28 年度実績
入院延患者数(延人数/年) 外来延患者数(延人数/年)
内科 30,086 72,284
血液・腫瘍内科 12,195 13,280
神経内科 10,066 5,421
呼吸器内科 7,292 8,727
消化器内科 14,236 21,712
循環器内科 9,135 10,170
総患者数 即日入院数
救命救急センター 68,001 8,880

※剖検体数は H27 年度 10 体、H28 年度 11 体

カンファレンス・レクチャー

  1. 各診療科のカンファレンス、講義、抄読会(週 1 回程度)
  2. CPC(平成 28 年度開催実績 7 回)
  3. 研修施設群合同カンファレンス(年 2 回程度)
  4. 地域参加型のカンファレンス・研究会
  5. JMECC 講習会(平成 28 年度開催実績 1 回:受講者 10 名)
  6. 内科系学術集会への参加 ※病院より旅費、参加費の支給制度ありり

研修医・指導医(H29 年度実績)

  • 内科系後期研修医数:10 名(連携施設としての受入分も含む)
  • 総合内科専門研修指導医数:27 名
  • 内科系サブスペシャリティ科専門研修指導医数:
    • 日本消化器病学会   指導医:4名   専門医:12名
    • 日本循環器学会    専門医:7名
    • 日本呼吸器科学会   指導医:1名   専門医:2名
    • 日本血液学会     専門医:3名
    • 日本腎臓学会     指導医:2名   専門医:3名
    • 日本肝臓学会     専門医:2名
    • 日本アレルギー学会  専門医:1名
    • 日本感染症学会    指導医:1名   専門医:1名
    • 日本神経学会     指導医:2名   専門医:2名

後期研修修了者の声

総合内科コース後期研修 修了者 鈴木 翔太郎

東京の急性期病院での初期研修を終えて、内科研修先を求めて辿り着いたのが熊本赤十字病院でした。全国屈指の患者数を誇る救急病院で、希少疾患も相当数経験できます。当院の内科は腎臓内科・血液腫瘍内科の業務も担っており、腎移植の内科管理、化学療法といった専門分野の知識・経験を深めることができます。免疫不全者の総合的な入院管理や終末期医療に携わることができるのは当院の特色です。総合内科と聞くと「割り振り科」などと揶揄されることもありますが、当院では診断だけにとどまらず、主導権 を持って治療に当たることができます。一流の「Hospitalist」を目指してみませんか。

その他の後期研修(新専門医制度)プログラム