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放射線治療

放射線治療とは

放射線治療は、手術、薬物療法(抗がん剤治療)と並ぶがんの3大治療法の1つです。
放射線治療には、がんの種類や進行具合、患者さんの状態や治療に関するご希望に応じ、がん細胞の根絶を目指すものと、骨転移による痛み、脳転移による神経症状など症状の緩和を目指すものがあります。
治療法としては、単独で行われる場合と手術や薬物療法と併用して行う場合があります。

放射線治療の種類

当院では、体の外から放射線をあてる「外部照射」と、体の内側からがんやその周辺に放射線をあてる「内部照射」の両方を行っています。
放射線治療は、治療の目的や方法、副作用などもさまざまですので、実際にどのような放射線治療を行うかは、患者さんの状態などに応じて、担当医と放射線科医、診療放射線技師などが相談しながら判断します。

外部照射

現在がんの治療でもっとも多く使われている放射線治療が、外部照射です。
外部照射では、がんの病巣に対して、体の外から放射線を照射しますが、中でも高エネルギーのX線を照射する方法が最も多く行われています。
当院では、高度な外部照射といわれるIMRT(強度変調放射戦治療)、IGRT(画像誘導放射線治療)、定位放射線治療(脳・体幹部)を行っています。

IMRT(強度変調放射線治療)

IMRT(強度変調放射線治療)では、腫瘍に放射線を当てる際、様々な方向から放射線量を変化させながら照射することができます。
また、放射線の量を変化させることで、腫瘍の形が不整形で複雑な場合でもその周囲にある正常な組織への影響をおさえて腫瘍に高線量を照射でき、患者さんへの負担も少なくすみます。
また、平成22年4月に健康保険の適用が拡大され、多くのがんに対する根治照射を保険診療で行うことができるようになりました。

IGRT(画像誘導放射線治療)

IGRTはIMRTや定位放射線治療などの高精度放射線治療をより正確な位置決めで行うための技術であり、より安全に治療を行うことができます。
当院では、IGRTを通常の照射にも利用して正確な治療を行っています。

定位放射線治療

放射線を多方向から集中させて一度に高い線量を照射し、正常な組織の被ばくを減らしながらより強力な放射線を照射する治療法です。1〜4回で治療が終了します。

※放射線装置の種類

◎トモセラピー:IMRTとIGRTができるライナック(医療用直線加速器)装置
◎ガンマナイフ:脳定位放射線治療ができるコバルト装置
◎サイバーナイフ:定位放射線治療ができるロボットアームがついたライナック装置

当院では、1台で上記3種類の放射線装置と同等の治療ができる4次元CT画像撮影装置を搭載した最新式のCT一体型ライナック(エレクタ社Synergy®)を増加整備して外部照射装置2台体制で治療を行っています。
特にCT一体型ライナックは、寝台に横たわったまま4次元CT画像を撮影できるため、従来のCTやライナック装置では難しかった軟部組織や病変の確認、また、呼吸による移動が把握でき、精度の高い放射線治療が可能です。
当院では、さまざまながんの他、がんの骨転移に対してもこの治療法を取り入れています。

内部照射(密封小線源療法)

内部照射は、体の内側からがんやその周辺に放射線を当てる治療法です。
当院では、前立腺がんの治療法として「密封小線源療法(ブラキセラピー)」を実施しています。
平成18年12月に県内で初めて開始して以来、400件を超える患者さんに施行し(平成30年4月現在)、良好な治療成績を残しています。
治療効果は全摘手術と同等ですが、外科的手術に比べて低侵襲で、長期入院の必要がなく、手術より早く日常生活に復帰することが可能です。

※詳しくはこちら→ブラキセラピー