レベルⅠを目指す者
01 新入職員オリエンテーション(4月)
- 赤十字について知る(赤十字の成り立ち・基本理念・事業など)
- 災害救護事業
- 基礎行動訓練
- 救急法・応急手当の基礎知識
- 国際救護活動従事者体験報告
02 新人看護職員集合研修(4月~12月)
- 急変時の看護
- 心肺蘇生法 ほか
一人一人の患者さんを大切に個別的で
継続的な責任ある看護を提供します。
熊本は日本赤十字社ゆかりの地。
長きにわたってその歴史を育んできました。
この地であなたの歴史を刻みませんか?
わたしたちと一緒にあなたの素敵な夢を叶えましょう。
「日赤発祥の地
くまもとで一緒にかがやきませんか。」
日本赤十字社は1877年、西南戦争で傷ついた兵士を敵味方の区別なく
救護したことをきっかけに、熊本で生まれました。
“目の前で苦しんでいる人を救いたい”
140年以上の時を経た今も、先人の想いは変わらず
私たち赤十字看護師の中に生き続けています。
募集要項
あなたの力を求めています Seek your power
熊本赤十字病院は、地域の方々の命と健康を守りたいという思いから、「まさかの時にお役に立てる病院」を目指して、職員一同力を合わせて頑張っている元気な病院です。
当院には、ご高齢の方から子供さんまで、たくさんの患者さんが入院されています。また、高度ながん治療を受けられる方や救命救急センターに救急搬送される方等、あらゆる症状の患者さんが来院されます。このような方々に対して、安全でやさしい看護が提供できるよう私たちは日々努力しています。
また、赤十字の使命である国内外の災害救護にも積極的に参加しています。
このことから、職員の教育には組織をあげて取り組んでおり、着実に成長することができる体制を整えています。さらに研鑽を積んで専門・認定看護師やフライトナース、国際救援要員になる道もあります。
当院は、仕事だけでなく、スポーツなどのクラブ活動も盛んな病院です。是非、私たちと一緒に働きましょう!そして、看護専門職としてのキャリアを磨いていきましょう!皆さんと一緒に看護できるのを楽しみに待っています。
トップレベルの医療を“日赤発祥の地”熊本から世界へ
看護対象とその家族そして地域の人々へ最良の看護サービスを提供する。
優れた看護を提供できるように、看護職を育み支援する環境を作る。
学生や研修生に看護職としての模範を示し、臨床体験の場を提供する
医療や看護の改善のために調査研究を行い、結果を活用する。
赤十字看護師として、赤十字の理念・原則を理解し、国内外の災害救護に従事できる救護員を養成する。
医療・保険・福祉の動向に目を向け、介護の専門職業人としての能力開発に努め、看護の質の向上を図る
若手看護師
希望の小児科に配属され、大好きなこどもと関われる喜びを感じる反面、知識も技術も未熟で何もできない自分の無力さを痛感することもありました。しかし、病棟ではパートナーシップ制を取り入れているため、分からないことはパートナーの先輩にすぐに聞けたり、知識や技術面の未熟さをカバーしていただいたり、先輩方を見て学ぶことも多く、安心して仕事をすることができました。
これからも、患児やご家族が安心して療養できる環境を作っていきたいと思います。
チューター看護師
新人の頃は、何をするにも初めての事ばかりで、失敗の連続でしたが熱心な先輩方に指導をいただいて、ここまで頑張ることができました。看護師として働きだして3年が経ち、チューターとして、細やかな声かけや気配りをしながら新人看護師の心理的サポートをしています。また、自分自身の新人時代を重ね合わせ、初心を思い出しながら共に成長させてもらっています。尊敬できる先輩方、信頼できる同期、頼もしい後輩に恵まれ、学びの多い職場で楽しく働くことができています。
これからも常に前向きの姿勢で、笑顔を忘れず日々精進していきたいと思っています。
中堅看護師
私は現在、耳鼻科・泌尿器科・外科の混合病棟で働いています。患者さんは主に、手術や化学療法を目的に入院されます。不安を抱えた患者さんも多いため、看護師である私たちの声かけや関わりで少しでも不安が軽減され、治療に専念できるよう心がけながら、専門的な知識・技術の向上にも日々努めています。
以前は小児病棟に勤務しており、異動当初は戸惑うこともありましたが、今ではケアに関して積極的に多職種と意見交換し、協働できるようになりました。
患者さんの存在やスタッフに励まされながら、さらに中堅看護師として成長し、後輩育成など病棟での役割を果たせるよう努力していきたいと思います。
日勤の場合
8:30~18:45の場合 8:15~17:30の勤務者とパートナーを組みます。
その日に担当する患者さんのカルテを確認。
チームごとに患者さんの情報共有を行う。
患者さんの手術の準備を行い、手術室へ移動。
手術室担当看護師へ申し送り。
術後の患者さんのガーゼ交換の介助などを行う。
パートナー看護師と一緒に、受け持ち患者さんのもとへ。
検温、バイタルサインチェック、処置、点滴などを行う。
11時半~、12時半~、1時間ずつ交替で休憩。
手術から患者さんが帰室。術後の観察、バイタルサインチェック、点滴など。
午後の検温、処置などを行い、記録。
その日に入院してくる患者さんの情報を電子カルテに入力し、点滴や検査の準備。
入院患者さんの記録の整理。
術後患者さんの観察、バイタルサインチェック、点滴など。
食前の注射や内服、処置を行ったあと、配膳。
食後には口腔ケアを行う。
夜勤者へ業務の引継ぎ。
夜勤の場合
18:30~8:30(14時間夜勤)の場合
担当する患者さんのカルテを確認。
日勤者から業務の引継ぎを受ける。
検温や処置、配薬、口腔ケア。
眠前薬などの内服の介助、トイレへの付き添い。
患者さんの状態確認・報告、病棟内の防災点検を行う。
担当患者さんの記録、病棟日誌の記入。
病棟内を見回り、点滴更新などの看護ケアを行う。
0時、1時、2時、3時、交替で1時間ずつ休憩。
(食事、リフレッシュ)
翌朝の点滴・内服・採血のチェック、体位・オムツ交換。
担当患者さんの検温や処置に回り、看護記録を行う。
朝食前の血糖チェック、薬の内服、採血。
食事の準備、介助。
日勤者へ業務の引継ぎ。
平成7年9月から段階的に始まり、全国的にも早くから取り入れておりました。現在、救急外来を除く全病棟で実施されています。
患者さんにとっては夕方の看護師が翌朝も勤務しており、安心感があります。深夜の申し送りがなく、時間の有効利用、看護の継続が図れます。一回の勤務時間は長くなりますが、その分休みの時間も多いという利点があります。
8時間に1名の看護師が受け持つ患者を平均して7名以下にするものであり、勤務帯、曜日によって配置数を変えることができます。
これにより安全で質の高い看護の提供が出来るようになりました。
急性期看護補助体制加算(25対1)と夜間100対1急性期看護補助体制加算により看護補助者の夜勤も行っています。
08:15 ~ 17 : 30
08:30 ~ 18 : 45
18:30 ~ 08 : 30
日本看護協会は、「看護職の安全と健康が患者の安全と健康を守る」という基本理念のもと、「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を策定しました。
当院では、ガイドラインに従い、「短時間夜勤」を一部の病棟から取り入れています。今後も試行を重ねながらより良い勤務体制を目指します。
外来では、顔なじみの看護師がいることで、患者さんが安心して診療を受けてもらえるように、また、各診療科を受診する患者さんの情報を共有して統一した看護が提供できるように努めています。
外来を複数のブロックに分けて標準化を図り、ブロック相互に協力し患者さんの病状や療養上の相談に対応しています。
小児科、産婦人科の外来では、病棟との一元化による継続的な看護を重視しています。
ブロック制看護提供方式とは、病室ごとに振り分けた(ブロック)患者さんを担当し看護業務を行う方式です。
平成25年度からは、熊本日赤パートナーシップ制を導入開始しています。
1.安心・安全な看護の実践
2.業務の効率化
3.教育
を目的に看護師2人が1組となり、パートナーシップを発揮しながら日々の看護業務を行っています。
※必要に応じて「受持ち看護師」となり、対象となる患者へ看護を提供します。
※看護補助者の夜勤導入を行っています。 令和5年4月現在
現在、感染・褥瘡・NSTなどのリンクナースが専門的知識を深め、各看護単位で活動しています。また、平成 29年から「院内認定看護師制度」を導入しており、「せん妄ケア院内認定看護師」、「リンパ浮腫ケア院内認定看護師」、「がん疼痛ケア院内認定看護師」が 活動しています。
看護系大学院(修士課程)修了者で、日本看護協会専門看護師認定審査に合格し、特定の専門分野の卓越した知識及び高度な実践能力を有することを認められた者をいい、「実践」・「相談」・「調整」・「倫理調整」・「教育」・「研究」の6つの役割を担っています。現在特定されている専門分野は11分野です。
令和5年4月現在 3名の専門看護師が在籍しています。
6ヵ月間の認定看護師教育課程修了者で、日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、習熟した看護
技術と知識を用いて水準の高い看護を実践できると認められた者をいいます。「実践」・「指導」・「相談」の3つの役割を担っており、現在特定されている分
野は21分野です。
令和5年4月現在 14分野に認定看護師24名が在籍しています。
令和6年1月現在、8名の特定行為看護師研修修了者が在籍しています。
特定行為看護師は研修が終了した医療行為について、医師があらかじめ手順書で指示を出した【特定行為】を実施することができます。
※当院では、【特定行為研修】を終了した看護師を特定行為看護師と呼称しています。
認定看護管理者カリキュラムの研修修了者で、日本看護協会認定審査に合格し、管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められた者をいいます。
令和5年12月現在、当院には7名の認定看護管理者が在籍しています。
キャリア開発ラダーレベルIIを取得した者を、救護員として日本赤十字社熊本県支部へ登録しています。登録後は、常備救護班要員を始め各スポーツ大会や行事の救護要員として活動しています。
キャリア開発実践ラダーのレベル別研修を行い、救護員を育成しています。レベルⅡを取得した者は「救護員」として登録されます。登録後は、常備救護班要員を始め各スポーツ大会や行事の救護要員として活動します。
全職員が START 法(Simple Triage And Rapid Treatment)について学びます。また、医師・看護師はPAT法も練習します。
マグネット型の模擬傷病者等を用いて、災害発生時の本部立ち上げから職員の役割分担や連携、傷病者のトリアージや処置などのシミュレーションを行います。
地震、水害、航空機事故などの大規模災害を想定し、消防署や、傷病者役の学生の協力のもと、年1回実施する実践さながらの訓練です。
救命救急センターを使用し、災害対策本部の立上げや、傷病者に対する的確なトリアージ(重症度別の振り分け)、重症度に応じた各エリアでのスムーズな受入れなど初動の対応、消防や各医療機関との連携、患者家族・マスコミへの対応などを訓練します。
NBC災害とは核(Nuclear)、生物(Biological)、化学物質(Chemical)による特殊災害のことで、事故・事件・テロ等さまざまな要因で発生します。NBC災害では、医療従事者の防護や患者の除染という特殊な知識が必要です。
消防署の協力を得て、ゾーニングや除染についての講義、グループワークを行います。
また防護服を着用して除染活動のシミュレーションを行います。
災害時に救護班やDMATなど医療チームとして被災地に出動するにはどのような備えが必要か、被災地でどのように救護活動を展開するか、チームの一員としてどのような心構えが必要かを考える訓練です。
医師・看護師・コメディカル・事務の混合チームで有事に備えてグループワークを行います。
赤十字講習事業の指導員を育成し、地域の皆様のお役に立てるよう活動しています。
令和5年2月現在
看護専門職としてのスタートを全職員で支援します!
就職後8ヵ月間は、ネームプレートに新人のマークをつけることで、所属部署以外の看護師や、医師・コメディカルなど他職種からも、教育的なサポートを受けることができます。
新人が社会人としての自覚と責任を持ち、専門職としての臨床実践能力・プライマリナースとしての基本的態度を習得できるように支援する
集合教育では、モデルを使用して技術を訓練した後、新人同士でも練習を行います。患者さんの立場になることで、痛みや不安など、患者さんの気持ちに寄り添った看護ができる体験にもなります。
急変時に慌てずに確実なケアができるよう、救急看護認定看護師から指導を受け、繰り返し練習します。
新人教育では、『チューター制』をとっています。各新人の決まった相談相手である『チューター』が仕事の仕方や学習方法、悩み事など、心理面・生活面を含めて広範囲にわたった相談や支援を行うものです。
一定期間を通じて決められた相談相手がいることは、新人看護師にとって心強いものです。また、チューター制だけでは日々の業務における実践的指導が充分にできないため、先輩看護師とペアで患者を受け持ってケアを提供しています。
仕事の仕方、学習の方法、悩み事などで困った時は、決まった先輩看護師(チューター)が相談相手となり、リアリティショックなどを乗り越える支援を行います。
日々の業務は、その日のパートナーと一緒に行います。多くの先輩看護師とパートナーを組むことで、様々な側面からサポートを受けることができます。また、先輩看護師の看護を身近でみることで、ケアの技術や患者さんへの対応などを学ぶ機会になります。
集合教育と各部署の教育プログラムを関連付けて、統一した教育・支援を段階的に行います。
当院の教育システムは、日本赤十字社の「キャリア開発ラダー」に基づき、平成19年度からラダー制を導入しました。教育背景やライフスタイルの異なる個々の看護師の教育ニーズにあった継続教育の体系化を図り、教育の効果を高めると共に、各個人が将来の目標を持ち、キャリア開発に取り組み、仕事の満足を促進しえるような研修内容となっています。
入社後、内科病棟と救命救急病棟で勤務し、6年目に救命救急センターへ異動しました。
異動後に熊本地震を経験した際に、災害の最前線で活躍するフライトナースを見て、私も「フライトナースになりたい」と思い自己研鑽に励みました。
フライト活動では、病院前救護や疾患について幅広く知っておかなければなりません。
また、他職種との関わりも必要になるので、マネジメントやリーダーシップ能力の向上に努めました。
病棟で看護経験を積んだことは救急でとても役に立ちます。
これからフライトナースを目指すという方は、看護の基礎や家族看護などを身につけ、救急での経験を重ねることが重要だと思います。
私が赤十字の国際活動に興味を持ったのは、ハイチ地震へ派遣されていたスタッフの活動報告をテレビで見てからです。慣れない国外で必死に人道支援をしている姿をみて、国外で大規模災害に見舞われた方や苦しんでいる方の助けになりたいと考えるようになりました。
入社後は、内科病棟や救命救急センターで看護師としての経験を積みながら、国際救援に必要な研修を受けたり、英語を学んだりと自己研鑽に励んできました。初の派遣先であるシエラレオネでは、病院支援や開発支援の一部を学ぶことができました。
救援先では、様々な人や文化・環境に触れ、時には自身の価値観を考えさせられる場面もあります。相手のニーズや能力に寄り添った支援を考えるのは、悩みながらの作業になりますが、それ以上にやりがいのある仕事だと感じています。