POINT01
ER診療
年間5万人を受け入れる、ハイボリュームの救命救急センターで主な研修を行います。 救急車対応だけでなく Walk-in 対応もまんべんなく診ることで、1 次~3 次まで診察する力を養います。 外傷、小児、産婦、マイナー、すべての診療科の患者を救急医として診ることができるため、「目の前の患者から逃げない」真の救急医が育つと考えています。
- 2023年度実績
-
- 救急車:
- 7,624件
- Walk-in患者数:
- 40,077人
救急科 専攻医のお知らせ
CONTENTS 01
POINT01
年間5万人を受け入れる、ハイボリュームの救命救急センターで主な研修を行います。 救急車対応だけでなく Walk-in 対応もまんべんなく診ることで、1 次~3 次まで診察する力を養います。 外傷、小児、産婦、マイナー、すべての診療科の患者を救急医として診ることができるため、「目の前の患者から逃げない」真の救急医が育つと考えています。
POINT02
当院はドクターヘリの基地病院です。 ドクターヘリや、ドクターカーのプレホスピタルについては、救急科専攻医全員が経験を積むことになっています。 プレホスピタルを知ることで インホスピタルの診療にも深みが出ると考えています。
POINT03
外傷診療の経験も豊富にできます。 ER 型救命救急センターとしては珍しく、センター内 に外傷外科があり、24 時間 365 日重症外傷を集約化し、トラウマチームとともに「防ぎえた外傷死」ゼロを目指しています。 また、専攻医を対象とした、外傷診療に関する研修会も豊富に行っています。
POINT04
救命救急センターの中に、集中治療科があり、専攻医は3か月にひと月、集中治療科をローテーションして研修を行います。 集中治療担当の期間は ER 診療から離れて病棟業務に専念し、集中治療科指導医、専門医の下で集中治療を学びます。 ベッドサイドレクチャーも充実しており、ICU管理を深めることで、ERでの重症患者の診断の力をつけることが可能です。
POINT05
熊本県の基幹災害拠点病院である当院では、平時から災害に対する備えを欠かしません。 年 6 回の災害訓練で専攻医は災害対応について学びます。 災害訓練の主役は救急科専攻医が務め、災害時に参集する職員をコントロールする能力が培われます。 2016 年の熊本地震でも新設エリアのリーダーは救急科専攻医が務め、その能力を如何なく発揮しました。
CONTENTS 02
熊本赤十字病院の救急の基本は、年間約6,500台の救急車、500件を超えるヘリ搬送、総救急患者約50,000人を診療しているHigh Volumeかつ多様性に富んだ救命救急センターのERです。ERを軸とし、そこからドクターヘリやドクターカーを用いた病院前救護、DMATや日赤救護班活動を通した災害対応、外傷外科チームを中心とした外傷診療、集中治療チームを中心とした集中治療に広がっています。すべての救急診療においてバランスの良い総合的な救急医療を展開しています。
熊本赤十字病院のERでの勤務を軸に、各学年3か月ずつ、院内他科研修、院外研修を実施します。ER勤務のうち、一定期間は集中治療チームに属し、病棟管理を行期間があります。連携施設も多岐にわたり、日本各地の特徴のある救急を持つ病院と相互連携を行い、人材交流をしています。また、最終学年である3 年目は地域研修で、救急医としての総仕上げを行っていただきます。
*1 院内他科選択研修
専攻医1年目(始めの3ヶ月を除く)の3ヶ月間、熊本赤十字病院の救急科以外の科を選択してローテーションすることが可能です。幅広い病態に対する思考と、基本診療能力の習得のために、総合内科のローテーションを勧めています。高度急性期総合病院の内科としてはトップレベルの幅の広さと患者数を誇っており、全国から専攻医が集まります。救急科専門医としての土台形成に大きく寄与してくれるはずです。
*2 連携病院研修
集中治療や外傷診療の研修を目的に、専攻医2年目の3ヶ月間、連携しているその道の一流病院群から選択してローテーションすることになります。
*3 地域救急研修(阿蘇医療センター)
救急科専攻医は3ヶ月間の地域研修が必須とされています。当プログラムではそれを専攻医3年目に据えて、2年間にわたりインプットしてきた知識やスキルの重要な「アウトプット」の期間と位置づけています。ほぼ全ての科が揃う総合病院では身につけることが難しい、高次医療機関への転院判断は地域救急研修ならではです。
CONTENTS 03
救急診療を専門とする科です。総合救命救急センターには救急科の医師が24時間365日常駐しており、ありとあらゆる救急疾患への対応を各科専門の医師と連携を取りながら行っています。また、ドクターヘリ、防災ヘリやドクターカーを活用し、事故・災害現場へのドクター派遣や救急患者搬送を積極的に行っています。こどもから高齢者まで、軽症者から重症者まで、診療科を問わずどんな疾患でも24時間365日、平時から災害時まで、全ての患者を断らずに受け入れる努力をしています。
診療実績を見る当院の救命救急センターでは、24時間365日、3~6名の救急専従医が勤務しています。「軽症から最重症まで幅広く診察・治療の知識を持っている」と日本救急医学会に認められた救急専門医も18名所属しています。
<救急カンファレンス> 毎週木曜日
他職種間での情報や問題点の共有、「M&Mノート」を基にしたERでの死亡例、ヒヤリハット事例、患者対応などを振り返り、検証を行います。更にそこから他科との協議や新たなERでのプロトコルの作成に結び付けていきます。
<専攻医勉強会> 月1回
下記コンテンツを適宜組み合わせ、原則臨床業務を離れて専攻医全員で勉強会を実施しています。
・Emergency Medicine Practice®の抄読
・救急基本手技レクチャー&実習
・レクチャー
・シミュレーション
また、目的別のOff the Job Trainingコースの受講も推奨しています。
1年次:ACLS、JATEC + JPTEC、PALS、MCLS、Hospital MIMMSのいずれか
2年次:JPTEC、PALS、MCLS、Hospital MIMMSの残り
3年次:以下のコースのうち2つ以上の受講
・ITLS advance ・FCCS ・ACLS EP
・PEEC ・各インストラクターコース
※受講にかかる費用は規定に基づき、病院から補助が出ます。
主に救急車や時間外 walk-in 患者に対応するERでは、完全 2 交代制をとっています。夜勤をした後には最低24時間offであることが義務化されています。
日勤(8:00~20:00)
リーダー1 名+スタッフまたは専攻医 2-3 名+初期研修医 1-2 名
夜勤=準夜+深夜(20:00~翌 8:00)
リーダー1名+スタッフまたは専攻医1-2名+初期研修医 0-2名
休み:基本的に呼び出される事は有りません
※準夜帯・深夜帯 walk-in 患者は外科系、内科系、小児科の医師の協力を得て運営していますが、深夜帯は救急車、Walk-Inに関わらず全ての患者を対応します。
当プログラムの軸となっているER勤務のうち一定の期間は集中治療科所属となり、重症外傷患者、心停止後症候群、中毒の患者を始めとする救急科入院患者の管理に当たります。
CONTENTS 04
救急医を目指すことになった経緯
「周りの人を笑顔にしたり幸せにしたりするような仕事がしたい」という思いから医師を目指し、医学生として臨床実習を行う中で徐々に「年齢や症状に関係なく目の前で困っているあらゆる患者さんに対して真っ先に手を差し伸べられるような医師になりたい」と思うようになりました。そんな中、医師としての第一歩を踏み出す場所として「目の前の患者から逃げない医師を育成する」という研修理念に惹かれて熊本赤十字病院を選び、初期研修を通してその思いはより強くなり、自分の理想の医師像として最も近いと感じた救急医を目指すようになりました。現在も変わることのない目標に向かって、熊本赤十字病院の救急科専攻医として日々奮闘中です。
熊本赤十字病院 救急科研修の特徴
大きな特徴として「4次元ポケットのような魅力が詰まっていること」が挙げられます。4次元ポケットのひみつ道具がどんな願いも叶えてしまうことと同じように、当院の救急科は深く幅広い研修によって専攻医の様々な熱意や要望に応えることができる環境となっています。 全国有数の規模を誇る救命救急センターでは、老若男女や症状・重症度を問わずあらゆる救急患者が来院され、「この病院で経験できない症例はない」と言っても過言ではありません。症例が豊富なだけではなく、教育体制として多数の指導医やスタッフによるフィードバックが充実している他、短期研修として院外から来られる専攻医も多いため熊本県内にいながら全国の病院の救急診療を学び合うことができます。 診療外の面に関しては、月2回の専攻医カンファレンスが開催されており勉強会のみに留まらず、より良い組織運営・働き方のために主体的な活動が展開されています。これまでの活動として、「時間外勤務を減らそう」という専攻医の声から勤務交代時の申し送りシステムを再構築したり、「リクルート活動に力を入れよう」ということでSNSでの情報発信や新しいセミナーイベントを開催したりしています。今年度は更なるリクルート活動の強化や教育体制の充実化に向けて活動中であり、専攻医による自由な発想・アイディアを受け入れ実現させる環境が整っています。 その他にもまだまだ多くの魅力が詰まった研修が展開されているため、もし「4次元ポケットの中身をもっと覗いてみたい」という方がいればぜひ病院見学に来てもらえると嬉しいです。
憧れの救急医からフライトドクターへ
私は大学5年生のときに多職種と力を合わせて患者さんのために奔走する救急医(特に“なんでも診る”ER医)に魅力を感じてからずっと救急科志望でした。せっかく医師になるのであれば目の前で誰かが倒れたとき逃げない人になりたい、そういう気持ちを持った人と一緒に働きたいと思っていました。 熊本赤十字病院の救急外来は私が魅力を感じたERの理想に近く、かつさらなる理想を追い求めて成長し続けていると感じます。そして、当救命救急センターはそんなERをベースにはしていますが、集中治療や外傷診療、プレホスピタル、災害医療にもかなり力を入れており、救急科の後期研修をスタートさせるにはぴったりの場所です。とても広い救急外来や後期研修医も関わっている組織運営は当院の特徴ですし、後期研修医の勉強会や多施設合同の勉強会も盛んです。多くの指導医からはもちろんですが、同じ志をもって集まった後期研修医、全国各所からERを学びに来る他院の後期研修医、そして指導を通して初期研修医からも刺激を受けることができる環境です。 私自身、後期研修を始めた段階では「ERが好きだけど後期研修が終わったらどうしよう」と感じていました。しかし、様々な経験・出会いを通して後期研修最終学年を目前とした今、ERを深めながら熊本県のフライトドクターを目指すという目標ができました。熊本県は私にとって出身地でもなければ卒業大学がある土地でもありません。そういう後期研修医がほとんどです。残る人もいれば去る人もいて、去った後に戻ってくる人もいます。 救急医療の需要は年々高まっています。そんな需要に応えようと当センターもさらなる救急医を求めています。救急医を目指そうとしている学生や初期研修医のみなさん、ぜひ一度見学に来てみませんか。そして熊本県で救急医としての第一歩を踏み出みだしてみませんか。
救急科専門研修に興味のある研修医対象コースです。
毎月第3火曜日に救急科レジデントDayを実施しています。
救急科レジデントDayとは、月に1度、専攻医全員が参加するoff the jobトレーニング日です。症例の振り返り、講義、手技レクチャー等を行っています。
専攻医全員が集まるイベントなので、研修の雰囲気を知りたい方はぜひ第3火曜日に見学にお越しください。
本コースを希望される方は、「B 日帰りER系コース」を選択し、見学希望日を第3火曜日の日程でお申込みください。
当院の研修に興味を持っていただいたみなさんに実際に当院を見学する前に、当院の研修内容のご説明、質問にWEBでお答えします。対応するのはプログラム責任者をはじめとする指導医と当院の専攻医/研修医です。お気軽にお申込みください。
希望日の2週間前までに専用のフォームから申込みを行ってください。
日程調整後、メールにて接続方法のご案内をいたします。
※送信後、2、3日(土・日祝日除く)経ってもこちらから連絡がない場合はお電話でご連絡ください。
CONTENTS 05
救命救急センターでは後期研修が修了した医師(PGY6以上)を対象に、1~3年程度のフェローシッププログラムを各種ご用意しています。 初期研修医、後期研修医を指導しながら、医師としてのリーダーシップ、マネジメントを学びます。 「どこに出しても恥ずかしくない指導医」を養成することを目標としています。
ER+プレホスピタル | フェローシップ |
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外傷外科 | フェローシップ |
ICU | フェローシップ |
救急専攻医をはじめとしたいずれかの専門研修の修了者を対象としています。
それぞれの分野について学び、指導者として成長したい医師を募集しています。