救急科Emergency Medicine
救急診療を専門とする科です。総合救命救急センターには救急科の医師が24時間365日常駐しており、ありとあらゆる救急疾患への対応を各科専門の医師と連携を取りながら行っています。また、ドクターヘリ、防災ヘリやドクターカーを活用し、事故・災害現場へのドクター派遣や救急患者搬送を積極的に行っています。こどもから高齢者まで、軽症者から重症者まで、診療科を問わずどんな疾患でも、平時から災害時までいつでも、全ての患者を断らずに受け入れる努力をしています。
救命救急センターは救急科、外傷外科、病院前救急診療科、集中治療科で構成されています。今後も熊本における救急医療のセーフティーネットとなり、地域の医療機関の皆様のお役に立てるよう努力いたします。
救急科
救急科は主にER部門を担っております。診療としては“Anyone, Anything, Anytime”の言葉を体現すべく、夜間も救急医を中心としたチームを配し、各診療科と連携しながら24時間ありとあらゆる救急患者様の診療にあたっています。緊急性の高い患者様を、専門診療へスムーズに繋げるための入口として、また原因のはっきりしない、複雑な病態の初期評価、初期診療の場として、そして患者様の夜間、時間外の緊急診療の場として、皆様のお役に立てればと思っております。 患者様、医療機関の皆様そして地域全体の「まさかの時」に頼れる場所として、今後も歩みを進めてまいります。
外傷外科
当院では、熊本県下の約1/3にあたる重症外傷患者の診療を担っています。これら多発外傷を含む重症外傷に対応すべく、高度な外傷蘇生を行って院内の外科、整形外科、脳神経外科などの外科系診療科と協働し、一連の流れでの外傷診療を行っています。このシームレスな外傷診療は、重症外傷患者の救命率向上に大きく貢献しており、高い救命率を維持しています。2020年4月からは、新たに「重症外傷センター」を設置し、病院前外傷診療から救急科と連携し外傷蘇生以降は集中治療科と協働することで、強化された外傷診療体制をセンター内に構築できたことにより、更なる救命率向上を図っていきます。
病院前救急診療科
重症患者さんは早期医療介入を行うことで救命率向上と機能予後改善が期待されます。病院前救急診療科はドクターヘリ/ドクターカー、救急ワークステーションや救急車ピックアップなどあらゆる手段で救急診療に長けた医師・看護師を救急現場に送り届ける体制をサポートします。
集中治療科
集中治療科では、救命救急センターで受け入れた重症患者の管理のみならず、集中治療病棟を含めた院内の重症患者対応を24時 間体制で担えるようなシステムの構築を目指しています。また集中治療病棟に24時間365日集中治療科医師が常駐する勤務体制をとり、集中治療病棟のbed control及びquality control を実践しています。また横断的に入院患者の集中治療に関するアドバイスやサポートや、病棟での急変時対応や院内の重症管理の標準化や教育体制の確立も実践しています。