熊本赤十字病院

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About Japanese Red Cross Kumamoto Hospital

臨床指標

1日平均外来患者数・入院患者数

1日当たり平均して何人の患者さんが外来を受診されたか、また入院されたかを表す数値です。

≪指標≫一日平均外来患者数・入院患者数

算出方法

1日平均外来患者数=外来患者のべ数÷診療実日数

救急外来受診者数及び救急車等搬入件数

救急患者のたらいまわしが社会問題になっています。当院では救急医療に積極的に取り組んでおり、「絶対に断らない」という病院全体の強いスローガンを掲げ、マンパワーの充実、ハードの充実、効率の良い病床運用を行っております。

≪指標≫救急外来受診者数

≪指標≫救急車等搬入件数

算出方法

救急外来受診者数=救急外来受診患者のべ数
救急車等搬入件数=救急車等(救急車+病院者+ドクターカー+ドクターヘリ)搬入件数

平均在院日数

平均在院日数は、入院された患者さんが平均して何日間で退院できたかを表します。
在院日数は、正確な診断、治療方法を選択する能力、低侵襲の手術や治療、合併症の防止、効果的なリハビリ支援、地域医療連携など病院の総合的な能力に左右されます。平均在院日数が短いということは、効率的な医療が行われていると言うこともできます。また、入院期間が短いほど患者さんの経済的負担も少なくなります。

≪指標≫平均在院日数

算出方法

入院患者のべ数÷((新入院患者数+退院患者数)÷2)
※入院患者のべ数は退院日を含まない

地域医療支援病院紹介率・逆紹介率

現在の医療システムでは、個別の病院で医療を完結することは不可能な時代となりました。
そこで、地域内で完結した医療を提供する必要があり、それぞれの医療機関が適切な役割分担と連携を図っていくことが大切です。 地域医療支援病院とは、かかりつけ医を支援し、専門外来や入院、救急医療など地域医療の中核を担う体制を整えた病院のことをいいます。
紹介率・逆紹介率は、地域医療支援病院として、地域の病院・診療所との連携をどのくらい密に図っているかを測る指標となります。

地域医療支援病院紹介率・逆紹介率

算出方法

地域医療支援病院紹介率
紹介患者数÷初診患者数×100(初診患者からは、救急搬送患者および休日・夜間の救急患者を除く。)

地域医療支援病院逆紹介率
逆紹介患者数÷初診患者数×100(初診患者からは、救急搬送患者および休日・夜間の救急患者を除く。)

逆紹介患者数の推移

逆紹介とは当院から地域の医療機関の方々へ治療をお願いすることです。
当院では日頃より地域の医療機関との連携を図っており、症状が落ち着いた患者さんは地域の医療機関へ紹介いたしております。それぞれの医療機関と連携することでその機能を十分に発揮しつつ、一人の患者さんを地域全体で継続的かつ効果的に診療・治療することができると考えます。

≪指標≫逆紹介患者数の推移

算出方法

逆紹介患者数 = 診療情報提供料算定数(他の医療機関へ向けて紹介状を書いた数)

患者満足度

当院では定期的に患者満足度調査を行っています。
入院部門の満足度は概ね高い評価を頂いておりますが、外来部門では待ち時間に関する項目の満足度が著しく低いため、この分野の改善に取り組んでいく必要があります。調査の結果を基に、当院を受診される方々に少しでも納得できる診療・サービスを受けていただけるよう、日々の業務を見直し改善に努めていきます。

≪指標≫外来患者満足度

≪指標≫入院患者満足度

算出方法

救急外来受診者数および救急車等搬入件数

外来患者満足度

分子
「満足している」
「やや満足している」
と回答した外来患者
×100
分母
アンケート回答人数(外来)

※アンケート有効回答件数
【2017年度】 616件
【2018年度】 593件
【2019年度】 619件
【2020年度】 未実施
【2021年度】 未実施

入院患者満足度

分子
「満足している」
「やや満足している」
と回答した外来患者
×100
分母
アンケート回答人数(入院)

※アンケート有効回答件数
【2017年度】 289件
【2018年度】 344件
【2019年度】 332件
【2020年度】 未実施
【2021年度】 未実施

再入院率

一旦、退院された患者さんの中で、退院後30日以内に再入院になった方の割合を示す指標です。
入院管理・退院指示が適切であったかを再評価する指標となります。
高齢の方、合併症の多い重症な方の入院が増加していますが、再入院率を低くできるように入院管理の質の向上に努めております。

≪指標≫再入院率(退院後30日以内)

算出方法

外来患者満足度

分子
「満足している」
「やや満足している」
と回答した外来患者
×100
分母
アンケート回答人数(外来)

※対象:医科保険請求対象症例

※(分子):前回入院、今回入院の入院中の主な診療目的が「その他の加療」である。
今回入院の契機となった疾患コード(MDC6)が、前回入院の疾患コード(MDC6)と一致する患者数

術後在院日数の変化

外科手術の在院日数は、手術による体への負担・術後合併症などにより影響を受けます。
在院日数の短縮傾向は、体への負担が少なく、より安全な手術を行っていることを意味します。当院では、腹腔鏡手術症例の増加により術後在院日数は短縮傾向にあります。
在院日数を短縮することで、早期の社会復帰が可能となります。こうした取り組みは入院ベッドの有効的活用につながり、入院受け入れがスムーズとなり、社会に貢献できるものと考えます。当院では最新の技術を積極的に取り込み、在院日数の短縮に努めております。

≪指標≫胃がん手術:平均術後在院日数

≪指標≫大腸がん手術:平均術後在院日数

算出方法

胃がん手術:平均術後在院日数

分子
胃がん手術患者術後在院のべ日数
×100
分母
胃がん手術実施件数

※対象: 医科保険請求対象症例
※術後在院日数: 術日翌日から退院日まで

参考値
【2017年度】 年間症例数:76件
 (開腹手術:44件 腹腔鏡手術:32件)
【2018年度】 年間症例数:68件
 (開腹手術:35件 腹腔鏡手術:33件)
【2019年度】 年間症例数:82件
 (開腹手術:23件 腹腔鏡手術:59件)
【2020年度】 年間症例数:54件
 (開腹手術:5件 腹腔鏡手術:49件)
【2021年度】 年間症例数:84件
 (開腹手術:10件 腹腔鏡手術:74件)

大腸がん手術:平均術後在院日数

分子
大腸がん手術患者術後在院のべ日数
×100
分母
大腸がん手術実施件数

※対象: 医科保険請求対象症例
※術後在院日数: 術日翌日から退院日まで

参考値
【2017年度】 年間症例数:164件
 (開腹手術:41件 腹腔鏡手術:123件)
【2018年度】 年間症例数:178件
 (開腹手術:46件 腹腔鏡手術:132件)
【2019年度】 年間症例数:143件
 (開腹手術:37件 腹腔鏡手術:106件)
【2020年度】 年間症例数:147件
 (開腹手術:28件 腹腔鏡手術:119件)
【2021年度】 年間症例数:165件
 (開腹手術:31件 腹腔鏡手術:134件)

入院患者の転倒転落発生率

高齢の患者さんの入院増加により、転倒転落の発生が増加する傾向にあります。転倒転落による損傷により、入院期間の延長や合併症が生じます。
転倒転落発生を防止するためになぜその事象が起こったか、どのような対策を立てると未然に防止できるのか、日々検討・改善に努めています。

≪指標≫入院患者の転倒転落発生率

≪指標≫転倒転落に占めるリスクレベル3b以上有害事象発生率

算出方法

入院患者の転倒転落発生率

分子
転倒転落件数
×100
分母
入院患者延数

※MRM報告書のうち転倒転落件数

転倒転落に占めるリスクレベル3b以上有害事象発生率

分子
転倒転落のうち有害事象件数
×100
分母
転倒転落件数

※有害事象=転倒転落のうち、リスクレベル3b以上のもの

レベル3b:
転倒・転落により、必要でなかった濃厚な治療や処置が必要となった。(例:切傷があり縫合処置を行った。手術となった。)
レベル4:
転倒・転落により、生命に影響を及ぼす後遺症が残った、および後遺症の残る可能性が生じた
レベル5:
転倒・転落による損傷の結果、患者が死亡した

褥瘡推定発生率

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。

褥瘡推定発生率は、入院中に新たに褥瘡が発生した患者さんの割合を表す数値です。
当院では、全床に褥瘡予防具である体圧分散マットレスを使用し、また、認定看護師が褥瘡発生リスクのある患者さんに早期介入を行い褥瘡発生予防に努めています。
褥瘡を保有する患者さんに対しては、医師・看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士等の多職種で構成される褥瘡対策チームで褥瘡管理に取り組んでいます。

≪指標≫褥瘡推定発生率

算出方法

分子
調査日に褥瘡を保有する患者数(入院時既に褥瘡保有が記録されていた患者除く)
×100
分母
調査日の入院患者数(調査日新規入院除く)

薬剤管理指導実施率

薬剤管理指導とは、薬剤師が、入院中の患者さんまたはそのご家族に対して、直接服薬指導、服薬支援その他の薬学的管理指導を行うことを言います。
薬剤管理指導を行うことにより、
1)入院患者さんに対する最適な薬物療法の実施による有効性・安全性の向上
2)疾病の治癒・改善、精神的安定を含めた患者さんのQOL(生活の質)の向上
3)医薬品の適正使用の推進による治療効果の向上と副作用防止による患者利益への貢献
4)病棟における薬剤に関するインシデント・アクシデントの減少
5)薬剤師の専門性を活かしたチーム医療の推進
等の影響が期待されます。

日本病院薬剤師会 薬剤師の病棟業務の進め方より一部引用

≪指標≫薬剤管理指導実施率

算出方法

分子
入院中に薬剤管理指導を行った患者数
×100
分母
退院患者数