熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

20mm 以下の大腸癌のリンパ節転移の頻度について

  • 承認日 | 2025.6.16
受付番号
696
研究課題名
20mm 以下の大腸癌のリンパ節転移の頻度について
当院研究責任者
杉本 卓哉
研究分担診療科
外科
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2025 年 6 月 16 日 〜 2026 年 5 月 31 日
研究目的と意義
小型の大腸癌については早期癌と進行癌の両者の性質を持ちます。こういった癌に対して、癌の進行度に見合った術式(特にリンパ節郭清)を選択すべきですが、現在術式選択に至る明確な根拠などはありません。そのため、20mm 以下の大腸癌の病理組織を後方視的に検討し、今後の術式選択の参考にします。
研究方法
●対象の患者さん
2014 年 1 月 1 日から 2024 年 12 月 31 日までの間に、当院で手術を受けた大腸癌の患者さんで、癌の大きさが 20mm 以下の方。
ただし、以下の基準に該当する方は除外します。
•複数の癌(重複癌)を有する方で大きい病変が 21 mm 以上(重複癌で大きい病変があっても別領域のものは含める)
• 炎症性腸疾患に合併した大腸癌の方
• 直腸のうち Rb という領域の癌の方
• 術前化学療法などを施行した方
• 何らかの理由でリンパ節郭清を行わなかった方
●方法
カルテから情報を抽出し、20mm 以下の大腸癌で、リンパ節転移をきたす癌患者にはどのような特徴があるかを、リンパ節陽性群と陰性群で比較します。
●利用するカルテ情報
1臨床所見(年齢、性別)
2術前のステージング所見(深達度、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無、術前内視鏡治療の有無)
3手術情報(手術日、リンパ節の郭清度)
4病理学的所見(肉眼型、組織型、大きさ、深達度、リンパ節転移の有無、脈管侵襲、神経周囲侵襲、Budding の有無)
5画像データ(CT、内視鏡検査を必要であれば参照します)
●他機関へ提供する方法
なし