熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

S状結腸軸捻転に対して内視鏡的捻転整復術の成功の有無による再発率の検討

  • 承認日 | 2025.10.27
受付番号
726
研究課題名
S状結腸軸捻転に対して内視鏡的捻転整復術の成功の有無による再発率の検討
当院研究責任者
北田英貴
研究分担診療科
消化器内科
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2025年10月27日~2026年12月31日
研究目的と意義
S状結腸軸捻転はS状結腸がねじれる病気で緊急で治療をしないと命にかかわります。S状結腸軸捻転に対して、腸が破れたり腐れたりしていない場合は内視鏡的治療で治せる可能性があります。内視鏡でS状結腸のねじれを元に戻してまっすぐにする内視鏡的軸捻転整復術が推奨されていますが、大腸の空気を抜くだけでもその後自然にS状結腸のねじれが戻り再発がない患者さんもおられます。今のところS状結腸軸捻転整復術の成功がS状結腸捻転の再発を予防するのに効果があるかは明らかではありません。これを明らかにする目的です。
研究方法
●対象となる方
当院で2015年4月から2025年4月までにS状結腸軸捻転で内視鏡的治療を行った方
ただし、腸管壊死などで内視鏡治療が完遂されなかった方、整復の有無が不明な方は除外します。

●方法
上記の条件にあてはまる患者を研究対象者として登録し、2015年4月から2025年4月までの下記の診療情報を診療録より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としません。
●利用するカルテ情報
①臨床所見(年齢、性別、病歴)
②既往歴 S状結腸捻転の既往の有無
③画像所見(X線、CT、内視鏡)
④内視鏡治療(整復成功の有無)
⑤治療反応性(追加内視鏡治療)
⑥合併症(穿孔等の有無)
⑦予後(再度の内視鏡治療の有無、手術移行の有無、生命予後)

●他機関へ提供する方法
 該当しません。