臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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784
- 研究課題名
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もやもや病における血行再建術後の glymphatic-related MRI marker の変化と脳血流動態との関連
- 当院研究責任者
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脳神経外科 岳元 裕臣
- 研究分担診療科
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脳神経外科
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2026年6月16日~2027年12月31日
- 研究目的と意義
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もやもや病は、脳の主要な血管である内頚動脈が徐々に細くなったり閉塞したりする病気であり、慢性的な脳血流低下を引き起こします。その結果、脳梗塞、一過性脳虚血発作(TIA)、脳出血などを生じることがあり、長期的には認知機能低下や白質障害との関連も報告されています。
現在、もやもや病に対しては、脳血流を改善するための「血行再建術(直接及び間接バイパス術)」が広く行われています。しかし、この手術によって脳内の微小な循環環境や脳内の水分・老廃物循環(neurofluid dynamics)がどのように変化するかについては、十分には分かっていません。
近年、「グリンパティックシステム(glymphatic system)」と呼ばれる脳内老廃物排泄システムが注目されています。これは、脳脊髄液(髄液)と脳内の間質液が循環し、老廃物を排出する仕組みです。この機能は脳血流や血管の拍動と関連すると考えられており、慢性的な脳虚血状態を呈するもやもや病では障害されている可能性があります。
本研究では、MRI画像を用いて、もやもや病患者さんにおけるグリンパティックシステム関連画像所見の変化を解析し、脳血流改善との関連を検討します。本研究により、もやもや病における新たな病態理解や画像バイオマーカーの確立につながることを期待しています。
- 研究方法
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●対象となる方
当院にて2017年1月1日から2026年12月31日までに血行再建術を施行したもやもや病患者さんを対象とします。血行再建術を当院にて行っていないもやもや病患者さんは除外します。
●方法
2017年1月1日から2026年12月31日まで(研究承認日以降は前向き登録)に当院で手術加療を行った対象患者さんを登録します。登録された患者さんの術前および術後3〜9か月のMRI画像を用いて、グリンパティックシステムを反映すると報告されている enlarged perivascular spaces(ePVS:拡張した血管周囲腔)を評価します。ePVSの評価方法は国際的な画像診断基準である STRIVE: Standards for Reporting Vascular Changes on Neuroimaging に準じて評価します。また、arterial spin labeling(ASL)や ivy sign などを用いて、術前後の脳血流動態変化を評価します。
一方で、下記観察項目を診療録より取得し、上記結果と併せて検討します。
なお、患者さんに関する全ての項目はいずれも通常診療で得られる項目であり、本研究のための追加検査・追加治療等は必要ありません。
●利用するカルテ情報
① 疫学:発症日、年齢、性別
② 疾患背景:発症形式、病変側
③ 治療:手術方法(直接・間接・複合血行再建術)、手術日、術側、バイパス開存性
④ 検査・画像所見:MRI画像(術前および術後3〜9か月)、ePVS、ivy sign、ASL所見、微小出血、白質病変
⑤ 周術期合併症:transient neurological event(TNE)、術後脳梗塞(postCI)、過灌流症候群、その他転帰に影響した合併症
⑥ 予後:modified Rankin Scale(mRS)(術前、退院時、3か月後)
●他機関へ提供する方法
他機関へ患者さんの情報を提供することはありません。