診療トピックス
ハイブリッド手術室
- 2019.12.28 | 循環器内科
ハイブリッド手術室とは?
当院は、2019年12月にハイブリッド手術室を整備しました。ハイブリッド手術室とは、手術台と血管造影装置を組み合わせた高機能な手術室のことで、手術室と血管造影室のそれぞれに設置される機器を組み合わせることにより最新の医療技術に対応することが可能です。
これまで血管造影室で行っていた冠動脈治療や血管内治療を手術室で行うことができ、さらに、大動脈弁狭窄症に対するTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)も実施可能となりました。
大動脈弁狭窄症とは?
2020年7月、熊本赤十字病院はTAVI実施施設として認定を受け、9月1日に第一例目の手術を実施しました。
TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)とは、重度の大動脈狭窄症に対する治療法で、2013年10月に保険適用になりました。
TF(経大腿アプローチ)は開胸することなく、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置する治療法で、
患者さんの体に負担が少なく、以前は治療が困難で手術を諦めていたような患者さんにも治療が可能となります。
対象の患者さん
高齢のため体力が低下している患者さんや、他の疾患などのリスクがある患者さんなど、外科的手術が困難な患者さんが対象です。
◆ご高齢の方
◆大動脈が高度に石灰化している方
◆胸部に対する外科手術の既往のある方
◆冠動脈バイパス手術の既往のある方
◆頸動脈や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肝硬変などの合併症のある方
症状に応じた治療
治療の流れ
「ハートチーム」Ns.
アプローチ方法
提供:エドワーズライフサイエンス株式会社
メリット
Q&A
Q.TAVIを受けられるのはどのような方ですか。
高齢の方、肝臓や肺など心臓以外に疾患がある方、開心術の既往がある方などが適応となります。まずは主治医、かかりつけ医にご相談ください。
Q.診療費はどれくらいかかりますか。
※上記は概算です。
※部屋代、食事代が別途かかります。
Q.TAVIにかかる時間はどれくらいですか?
手術時間、入院期間が短く、TAVI適応患者さんへの負担軽減が期待されます。