診療トピックス
前立腺がん密封小線源療法(ブラキセラピー)
- 2006.12.28 | 泌尿器科
治療を受けられる方やご家族の方へ
前立腺がんを切らずに治すブラキセラピー
前立腺がんは食習慣の欧米化などにともない最近急速に増加しており、2020年には肺がんに次いで2位になると予想されています。そのため21世紀の国民的がんともいわれています。平成18年12月より熊本赤十字病院では、この前立腺がんを切らずに治す事ができる新しい治療法を受けられるようになりました。
ヨウ素125の永久留置による小線源療法(ブラキセラピー)は、前立腺がんに対する放射線治療として、アメリカでは以前より行われており、年間およそ100,000人がこの治療を受けています。この数は手術(前立腺全摘除術)を受ける人とほぼ同数です。手術と比べて侵襲が少なく、安全で治療期間が短いのが特徴で、この治療を選択する方が日本でも急増しています。
現在、日本では全国の約60施設でこの治療が施行されています。当院でも泌尿器科、放射線科が全面的に協力し、十分な準備のうえ、熊本県で唯一この新しい治療を開始するに至りました。