熊本赤十字病院

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Dermatology

救命救急センター、熱傷ユニットを有するため、広範囲重症熱傷、重症薬疹の受け入れを行い、その他に急性皮膚疾患、皮膚腫瘍を中心に診療を行っています。また、局所麻酔での手術については外来での日帰り手術を行っています。病診連携に積極的に取り組み、急性期を過ぎ病状が安定した患者さん、慢性皮膚疾患の患者さんの治療は出来るだけ最寄りの医療機関にお願いしています。

主な疾患・治療法

01熱傷(やけど)

症状

熱損傷の程度により、発赤、水疱、皮膚潰瘍、皮膚壊死を来たします。受傷面積が広くなると、脱水・ショック などの全身症状を起こします。

検査

視診

治療

小範囲の熱傷に対しては、外用療法(外用薬,ドレッシング材)で治療を行います。広範囲の深い熱傷に対しては 手術を行います。手術は自家植皮のほか人工真皮サンドウィッチ法、自家培養表皮移植などを行います。また、日本 スキンバンクネットワークに加入しており、最重症例に対しては凍結同種皮膚移植も行います。

02皮膚・皮下腫瘍

症状

病皮膚表面、皮下組織の生じる腫瘤(シコリ)で良性・悪性の腫瘍があります。

検査

ダーマスコープによる診断 皮下腫瘍に対し超音波検査,CT, MRIなどの画像検査 皮膚生検(病理組織検査)

治療

手術による腫瘍切除と腫瘍切除後の皮膚欠損に対する植皮・局所皮弁での再建のほか、上皮系良性腫瘍に対しては 液体窒素による凍結療法を行います。

03薬物による皮膚疾患

検査

視診および臨床経過 DLST(薬剤によるリンパ球幼若化試験) パッチテスト

治療

副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤の内服及び外用。粘膜障害・臓器障害を伴った重症例に対してはステロイド パルス療法、免疫グロブリン大量療法、血漿交換療法などを行います。

04蕁麻疹

症状

原則24時間以内に消退し再燃を繰り返す浮腫性紅斑。

検査

臨床経過および視診 IgE RAST

治療

ガイドラインに準じた薬物療法、難治性の特発性慢性蕁麻疹に対しては抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤(オマリ ズマブ)を用います。

05湿疹・皮膚炎

症状

接触皮膚炎(かぶれ)、アトピー性皮膚炎など。

検査

パッチテスト IgE RAST

治療

外用治療、アトピー性皮膚炎に対してはガイドラインに準じた薬物療法を行います。

実績

症例数・治療実績2019年

外来患者延数
9,649
入院患者延数
984

(平均在院日数17.3日)

内科入院症例疾患別リスト(57名)2019年

手術件数2019年

外来手術

外来手術
321
(内訳:腫瘍切除 160件、皮膚生検 161件)
※皮膚切開/創傷処理は含まない

入院手術

全身麻酔
38
局所麻酔
1
(内訳:熱傷 20件、腫瘍 17件、その他 2件)

学術業績2019年

表題

総説1 Part 1.熱傷の診断と治療「熱傷の診断」

掲載誌
J Visual Dermatol 18: 1090-1094,2019
著者・演者
吉野 雄一郎
表題

XIII 皮膚科疾患 6熱傷, 診療ガイドライン

掲載誌
UP-TO-DATE:2020.メディカルビュー社,大阪
著者・演者
吉野 雄一郎
表題

創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン−6:熱傷診療ガイドライン

掲載誌
日皮会誌:127(10),2261-2292,2017
著者・演者
吉野 雄一郎,天野 正宏,尾本 陽一 ほか