皮膚科Dermatology
救命救急センター、熱傷ユニットを有するため、広範囲重症熱傷、重症薬疹の受け入れを行い、その他に急性皮膚疾患、皮膚腫瘍を中心に診療を行っています。また、局所麻酔での手術については外来での日帰り手術を行っています。病診連携に積極的に取り組み、急性期を過ぎ病状が安定した患者さん、慢性皮膚疾患の患者さんの治療は出来るだけ最寄りの医療機関にお願いしています。

主な疾患・治療法


症状
熱損傷の程度により、発赤、水疱、皮膚潰瘍、皮膚壊死を来たします。受傷面積が広くなると、脱水・ショック などの全身症状を起こします。
検査
視診
治療
小範囲の熱傷に対しては、外用療法(外用薬,ドレッシング材)で治療を行います。広範囲の深い熱傷に対しては 手術を行います。手術は自家植皮のほか人工真皮サンドウィッチ法、自家培養表皮移植、自家皮膚細胞移植用キットを用いた植皮などを行います。また、日本スキンバンクネットワークに加入しており、最重症例に対しては凍結同種皮膚移植も行います。
症状
皮膚表面、皮下組織の生じる腫瘤(シコリ)で良性・悪性の腫瘍があります。
検査
治療
手術による腫瘍切除と腫瘍切除後の皮膚欠損に対する植皮・局所皮弁での再建のほか、上皮系良性腫瘍に対しては 液体窒素による凍結療法を行います。
検査
治療
副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤の内服及び外用。粘膜障害・臓器障害を伴った重症例に対してはステロイド パルス療法、免疫グロブリン大量療法、血漿交換療法などを行います。
症状
原則24時間以内に消退し再燃を繰り返す浮腫性紅斑。
検査
治療
ガイドラインに準じた薬物療法、難治性の特発性慢性蕁麻疹に対しては抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤(オマリ ズマブ)を用います。
症状
接触皮膚炎(かぶれ)、アトピー性皮膚炎など。
検査
治療
外用治療、アトピー性皮膚炎に対してはガイドラインに準じた薬物療法を行います。
実績
表1 患者延数および手術件数

図1 入院患者の疾患別内訳
