消化器内科Gastroenterology
救命救急センターから入院する患者さんが約50%を占めており、入院では大腸ポリペクトミーを最も多く扱っています。救急入院では、胆道・膵臓疾患の占める割合が多く、高齢者人口の増加に伴い胆石・胆管炎患者の割合が増加しています。消化管出血(胃潰瘍、憩室出血)症例数の増加も抗血小板・凝固薬の使用割合増加が一因と思われます。緊急内視鏡検査・治療に対応できるよう、救命救急センターでもオンコール制を導入しており、消化管出血・緊急胆道ドレナージへも24時間対応が可能です。ガイドラインに基づいたスタンダードな治療と24時間救急に対応できるスピーディーな治療を目指し診療を行っています。
※近年は、大腸ポリペクトミーや癌精査加療目的に紹介も増加しており、外来紹介率は80%以上となりました。
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主な疾患・治療法
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01小腸疾患
小腸カプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡も導入し、小腸疾患に対する精密検査も行えるようになりました。
02消化管腫瘍
内視鏡検査で早期精密に発見し、内視鏡治療や腹腔鏡で切除できる体制を外科と協力しながら推進しています。
03大腸ポリープ
内視鏡治療を外来において日帰りで毎日実施するようになりました。後出血や穿孔の危険性の少ない10mm以下のポリープであることを条件とし、その他に基礎疾患や抗血栓薬の内服の有無、万が一に出血してもすぐ対応できる環境にあることを確認のうえ行うこととしています。
04膵胆道系疾患
膵胆道系治療は、悪性腫瘍に対する精密検査、閉塞性黄疸に対する内視鏡的減黄術、総胆管結石治療と幅広く対応しています。EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺細胞診)を導入し、胆膵領域の診断がより正確に行えるようになりました。またEUS手技を用いた神経ブロックや膵仮性嚢胞に対するドレナージ術も行っております。外科と連携し多数の胆膵症例に対応していきたいと考えています。
05肝臓がん
外科・放射線科と連携しながら治療を進めています。外科手術、抗がん剤肝動脈注入治療(TACE)、ラジオ波治療(RFA)、放射線治療などを組み合わせ、治療効果と患者さんへの負担を考慮しながら治療選択を行います。
実績
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内視鏡的大腸ポリープ年間治療数
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消化器内視鏡検査および治療件数の概略 2020年
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