鼻副鼻腔・口腔、唾液腺などの頸部良性腫瘍や嚢胞性疾患に対し手術を行っています。悪性腫瘍に対しては熊本大学耳鼻咽喉科と連携し放射線化学療法を含めた集学的かつ標準的治療を行っています。放射線治療は標的に照射を集中させるIMRTを行い、必要に応じ抗がん剤や分子標的薬などを組み合わせるCRT/BRTを行っています。腫瘍摘出術は咽喉頭がん、舌がん、甲状腺がんなどの悪性腫瘍に実施しています。

突発性難聴や末梢性顔面神経麻痺、めまいの治療を行っています。突発性難聴重症例については入院でステロイド療法を柱に高気圧酸素療法を取り入れ、PGE1併用も含めた集学的的治療を行っています。中耳炎による鼓膜穿孔については接着法を行っています。

慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対して治療を行っています。手術はほぼ全例内視鏡下に行います。デブリッダーやCO2レーザーを使用し負担の少ない手術を行っています。ハウスダストやダニ、スギ花粉によるアレルギー性鼻炎に対してアレルゲン免疫療法（経口減感作療法）を行っています。鼻出血止血困難例に対しては入院加療を行うこともあります。

慢性扁桃炎や睡眠時無呼吸症候群、IgA腎症や掌蹠膿疱症などの扁桃病巣感染症に対し扁桃摘出術を行っています。
強い咽頭痛・嚥下困難・呼吸苦などの激しい症状を呈し重篤化すると生命に関わることもある扁桃周囲膿瘍は ドレナージ・強力な抗菌薬投与などの治療を行いますが、必要なら即時扁摘を行うこともあります。急性喉頭蓋炎や種々の原因による深頸部膿瘍、小児や高齢者（義歯など）の気管支異物などの救急疾患の治療を行っています。
嗄声の評価を行い、声帯疾患については顕微鏡下に喉頭微細手術を行っています。