熊本赤十字病院

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Specialized outpatient

看護師特定行為研修の共通科目研修が修了しました!

6月1日の開講式から早いもので3カ月が経過しました。研修生は、この間、「臨床病態生理学」、「臨床推論」、「フィジカルアセスメント」、「臨床薬理学」、「疾病・臨床病態概論」、「医療安全学・特定行為実践」の6つの共通科目の講義、演習、実習に取り組みました。この間、講師をしていただいた、診療部の諸先生方や薬剤部長には丁寧で分かりやすいご指導をいただきました。

 

臨床病態生理学(横溝 博 先生)

本格的に解剖・生理・病理…と細胞レベルから学びました。非常に広範囲で理解が難しい部分もありましたが新たな発見も多く、人間の体の不思議に触れる内容でした。

 

臨床推論(加島 雅之 先生)

意図的に情報を得ていく難しさ、得た情報を統合して判断していくという思考過程に戸惑いました。演習で丁寧に解説していただき、最後の実習ではなんとか診断に近づけるようになりました。

 

フィジカルアセスメント(大戸 雅史 先生)

病態から考えられる症状が出ると考えられる部位に適切な手技と知識をもって働きかけることを学びました。病歴をもとにどんな所見が出現するかを考え、それを意図的に探していく姿勢が身につきました。

 

疾病・臨床病態概論(堀 耕太 先生)

主な疾患の診断方法や治療を臨床推論と関連づけた考え方について学びました。治療内容・流れの理解が深まり、看護していくうえで注意することを考えられるようになりました。

 

臨床薬理学(陣上 祥子 先生)

薬物療法への理解が深まりました。処方された薬剤を投与するにあたり、相互作用、副反応の確認、薬剤性の症状が出現していないか、不要な薬剤はないかなどの視点を忘れないようにしたいと思いました。

 

医療安全学(角田 隆輔 先生・藤岡 聡子看護師長(医療安全管理者))

実際の事例を用いて問題の背景や対応のあり方を検討しました。議論を繰り返し、問題の本質を追求し特定行為の実践と結び付けることができました。

 

特定行為実践(チーム医療・多職種連携)

患者の最善をチームで導き出す姿は、チーム医療そのものです。研修生としてチーム医療に関わるための知識と姿勢を学びました。

 

手順書作成(演習・実習)         RSTラウンド 

 

特定行為実践

特定行為で重要となる『手順書』を作成しました。安全な特定行為実践に向けて今後も先生方とともに改良を重ねていきたいと思っています。

 

手順書作成(演習・実習)        手順書評価・改良(実習)

 

特定行為実践

特定行為実践にあたっては、実施する行為に関して、患者・家族に充分な説明を行う必要があります。演習を通して、患者・家族が抱く不安への対応が重要であること、説明内容の理解状況をどのように判断するかを学びました。患者の自己決定権を尊重した介入のあり方を学ぶ機会となりました。

意思決定支援 演習

 

9月6日()から区分別科目の研修がスタートしています。

看護の専門性を大切にこれからの研修も頑張っていきますので、よろしくお願いします。