臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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431
- 研究課題名
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直腸神経内分泌腫瘍に対する内視鏡治療成績の検討
- 当院研究責任者
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消化器内科 北田 英貴
- 研究分担診療科
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消化器内科
- 研究機関名
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熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学
- 研究期間
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2020年9月10日~2025年3月31日
- 研究目的と意義
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消化管神経内分泌腫瘍のうち最も頻度が高い臓器は直腸だが、大きさ10mm以下で、深達度が粘膜下層に留まるものは、リンパ節転移リスクが低く内視鏡治療適応とされている。
ガイドライン上で推奨されている内視鏡的切除法は、吸引法や2チャンネル法などの内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー(TEM)であるが、このうち特にどの方法がよいかは記載されておらず、実際の治療法の選択は各施設によって異なる。
今回、直腸神経内分泌腫瘍に対する最適な内視鏡治療法を探索することを目的とし、熊本大学病院および熊本赤十字病院において過去に直腸神経内分泌腫瘍に対して内視鏡的切除が行われた症例について、治療法毎の治療成績を検証する。また外科手術が行われリンパ節転移があったかどうか病理学的に評価できる症例や、臨床経過でリンパ節・遠隔転移再発を来した症例も同時に調査し、直腸NETのリンパ節転移の危険因子についても併せて探索することを目的とする。
- 研究方法
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●対象
2010年から2019年の10年間の期間で、熊本大学病院および熊本赤十字病院において直腸NETに対して内視鏡的または外科的切除が行われた患者
●利用するカルテ情報
内視鏡所見、病理所見、CT検査、血液検査などのデータなどの情報を個人情報を伏せた形で使用する。
●方法
治療法毎の治療成績(病理組織学的断端陰性割合、一括切除割合、処置時間)や、有害事象発生割合、 入院期間などについて比較検討する。 また直腸神経内分泌腫瘍の特徴とリンパ節転移・遠隔転移リスクとの関連性についても検討する。
●他機関へ提供する方法
熊本大学へメールにて提出