熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

緩和ケア回診におけるポリファーマシー対策の現状

  • 承認日 | 2024.5.10
受付番号
616
研究課題名
緩和ケア回診におけるポリファーマシー対策の現状
当院研究責任者
薬剤部 医薬情報課長 岩田一史
研究分担診療科
薬剤部
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2024年5月10日~2026年3月31日
研究目的と意義
患者さんに害を及ぼす可能性のある多剤併用は「ポリファーマシー」と呼ばれ深刻な問題となっています。既存の研究では、ポリファーマシーの解消には多職種による介入が有効であることが示されており、2021年から当院の緩和ケア回診では積極的にポリファーマシー対策に取り組んでいます。本研究では、今までの介入事例を精査することで現状の把握と問題点を抽出し、より効果的なアプローチを検討します。
研究方法
●対象となる方
2021年4月~2024年3月までの期間に、入院前に6種類以上の内服薬が処方されており当該処方の内容を総合的に評価および調整した患者さん

●方法
上記の条件にあてはまる症例を研究対象者として登録し、ポリファーマシー対策を実施した入院期間の下記の診療情報を診療録より取得します。得られたデータは緩和回診にてポリファーマシー対策を実施した患者群とそれ以外の機会でポリファーマシー対策を実施した患者群に分けてデータを比較します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としません。

●利用するカルテ情報
① 臨床所見(年齢、性別、身長、体重、病歴)
② 持参薬
③ 入院中の薬歴
④ 治療(術式・投与薬剤)
⑤ ポリファーマシー対策に伴う治療反応性・合併症
⑥ 薬剤総合評価調整加算を取得できた件数
⑦ 薬剤総合評価カンファレンス記録

●他機関へ提供する方法
他機関への提供はありません。