臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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625
- 研究課題名
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血液浄化療法の合併症発生に関与する要因分析
- 当院研究責任者
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臨床工学部 臨床工学技士 中島 凌弥
- 研究分担診療科
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臨床工学部
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2024年7月29日 ~ 2025年3月31日
- 研究目的と意義
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急性腎傷害(Acute Kidney Injury)をはじめとする種々の重症疾患に対して、体液量、電解質、体内の酸-アルカリバランスの是正や体内で過剰に産生された物質の除去などを目的に行う治療のひとつに血液浄化療法があります。
血液浄化療法では、体外循環を用い、血液内の不要物質の除去と不足物質の補充を行っています。また人工物にさらされ、凝血予防のため抗凝固薬の持続投与が行われるため、体内で出血や感染など様々な合併症を引き起こす事が知られています。今回の研究で血液浄化療法における合併症の関連、血液浄化療法離脱との要因を調べることが目的です。この度、熊本赤十字病院で後ろ向きコホート研究を行う予定です。本研究から得られた成果は、血液浄化療法患者様の合併症予防に役立てられます。
- 研究方法
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●対象となる患者
2010年4月1日~2024年3月31日の期間で、熊本赤十字病院ICUおよび、GICUにて血液浄化療法を施行された患者さん
●方法
熊本赤十字病院の電子カルテを用いた後ろ向きコホート研究
●利用するカルテ情報
熊本赤十字病院の診療録から、以下の診療情報を収集します。
導入時の年齢(歳)、性別、肥満度指数(BMI:Body Mass Index)、生活習慣、既往歴、機械的循環補助(MCS:Mechanical Circulatory Suport)の有無、生化学検査結果、ICU入室日数、入院日数、人工呼吸管理の有無、血液浄化療法の治療条件、血液浄化導入時、離脱時の尿量、ICU入室時から72時間のSOFAスコア、血液ガスデータ
本研究では、通常診療で行われる診療記録、検査データを使用させて頂きます。研究のためだけに追加で検査することはありません。
●他機関へ提供する方法
該当致しません。