臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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629
- 研究課題名
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頭頚部癌の化学放射線療法においてCDDP分割投与が腎機能変動およびCDDP総投与量に与える影響
- 当院研究責任者
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薬剤部 薬剤師 森 優
- 研究分担診療科
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薬剤部
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2024年7月29日~ 2024年9月30日
- 研究目的と意義
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頭頚部癌に対する標準的な化学放射線療法はCDDP +RT療法(標準投与法)であり、CDDP目標総投与量は200 mg/m2以上が一般的です。しかし標準投与法は1回量が多く毒性が強いため、当院でも目標達成率(CDDP総投与量≧200 mg/m2達成率)が低いことが問題となっています。このような背景から、当院では2023年1月よりWeekly CDDP +RT療法(分割投与法)を導入しました。本研究では毒性のうち急性腎障害に着目し、標準投与法と分割投与法の腎機能変動およびCDDP総投与量を比較し評価することを目的としています。
- 研究方法
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●対象となる方
頭頚部癌患者に対し2022年に標準投与法、および2023年に分割投与法を実施した方を対象とします。
ただし、以下のいずれか1つに該当した方は研究対象者から除きます。
・標準投与法または分割投与法以前に、他の化学療法の実施歴がある方
・研究参加を拒否された方
●方法
上記の条件にあてはまる方を電子カルテより抽出します。収集したカルテ情報をもとに、治療期間中の腎機能変動、CDDP総投与量≧200 mg/m2達成率(目標達成率)、化学放射線療法による急性腎障害以外の副作用発生状況について比較します。
●利用するカルテ情報
1 臨床所見(入院病名、年齢、性別、体重、既往歴)
2 化学放射線療法実施歴(レジメン名、実施クール数、CDDP投与量(mg/m2))
3 血液所見(血清クレアチニン値(SCr)、クレアチニンクリアランス(CCr)、白血球数、好中球数、血小板数)
④ 化学放射線療法に起因すると考えられる副作用症状
●他機関へ提供する方法
他機関への提供はありません。