熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物による血清カリウム値の低下効果に及ぼす因子の検討

  • 承認日 | 2024.8.15
受付番号
631
研究課題名
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物による血清カリウム値の低下効果に及ぼす因子の検討
当院研究責任者
薬剤部 薬剤師 大山 千晶
研究分担診療科
薬剤部
研究機関名
熊本赤十字病院 薬剤部
研究期間
2024年8月15日~2025年3月31日
研究目的と意義
高カリウム血症治療薬であるジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(Sodium Zirconium Cyclosilicate Hydrate、以下SZC)の添付文書には、開始用量や維持用量、血液透析患者の用法用量、血清カリウム(K)値の確認タイミング等が記載されています。しかしながら、実臨床では、採血日の都合であったり、医師が患者さんの体格等を考慮して、用法用量や血清K値の測定を必ずしも添付文書通りに行わないという判断をする場合があります。そこで、本研究ではSZCの使用状況や血清K値の推移を調査し、血清K値の低下効果に影響する因子について検討します。
研究方法
●対象となる方
2022年3月から2024年2月の期間にSZCが処方された患者さん

●方法
研究の種類・デザインは後ろ向き観察研究です。
2022年3月から 2024年2月までの期間にSZCが初回処方された患者さんを対象として、年齢、性別、体重、透析の有無、血清カリウム値、腎機能、薬剤の処方歴、副作用について電子カルテを用いて後方視的に調査します。有効性の指標として、投与48時間後の血清カリウム値の正常化(3.5mmol/L以上5.0mmol/L未満)および血清カリウム値のベースラインからの平均変化量(ΔK)を用います。また、安全性については、副作用発現および投与48時間後の血清K値3.5mmol/L未満で評価します。以上を添付文書記載の用法用量の遵守群と非遵守群の2群に分けて比較します。

●利用するカルテ情報
患者さんの基本情報(年齢、性別、体重)、生化学検査(血清カリウム値、腎機能)、透析の有無、薬剤の処方歴、副作用について調査します。

●他機関へ提供する方法
他機関への提供はありません。