臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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658
- 研究課題名
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膵癌に対する術前化学療法が栄養状態に与える影響
- 当院研究責任者
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第一外科 上村将夫
- 研究分担診療科
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外科
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2024年11月29日~2026年12月31日
- 研究目的と意義
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膵癌に対する術前化学療法は手術による切除率向上や予後改善が期待される一方で、患者さんの栄養状態に悪影響を及ぼし、最終的に予後に影響する可能性があります。当院における膵癌に対して根治手術を行った患者さんを術前化学療法の有無で2群に分けて、栄養指標および体重の変化に比較し、その影響を明らかにすることを目的としています。
- 研究方法
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●対象となる患者
2019年1月から2024年9月までに膵癌に対して根治術を受けた患者さん
●方法
上記の条件にあてはまる患者を研究対象者として登録し、初診時から最終確認日までの下記の診療情報を診療録より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としません。
下記のカルテ情報を基に術前化学療法の有無による栄養状態の変化とその影響を考察します。
●利用するカルテ情報
患者因子:年齢、性別、BMI、ASA-PS、病理学的診断、併存疾患、手術歴、術前胆管炎の有無、術前黄疸の有無、術前胆道ドレナージの有無、血液検査(赤血球数、白血球数、CRP、AST、ALT、アルブミン、総ビリルビン、クレアチニン、血小板値、PT、APTT、ALBI grade、FIB-4 INDEX)、体重、画像検査(CT、MRI)
手術因子:術式、再建方法、手術時間、出血量、輸血の有無、膵断端の性状、門脈合併切除の有無
術後合併症:術後全合併症
転帰:栄養指標(ALBI grade, CONUT, NLR, PLR, PNI)、体重変化率、術後補助化学療法施行率、無再発生存期間、全生存期間
●他機関へ提供する方法
提供予定はありません。