臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
-
661
- 研究課題名
-
当院での透析導入患者の動向 ~6年間を振り返って~
- 当院研究責任者
-
腎センター 看護師長 津志田 和美
- 研究分担診療科
-
腎臓内科
- 研究機関名
-
熊本赤十字病院
- 研究期間
-
2024年12月26日~ 2025年6月29日
- 研究目的と意義
-
当院での透析導入患者の入院日数やバスキュラーアクセスの選択は、大きく変化してます。その理由として私達医療者は、透析導入時に患者の社会活動の維持や、高齢者のADLの低下を回避するため、入院日数をできる限り短縮するように努めていることが挙げられます。加えて、身体的負担・家族の負担・ライフスタイルの維持の視点も含めて、バスキュラーアクセスの選択を患者さんに提案するようにしています。
今回、当院における6年間の入院日数の差と退院時の転帰を調べ、さらに、計画導入におけるバスキュラーアクセスの選択の変化を明らかにしたいと思います。また、この研究を行うことで、当院が標準的透析医療を提供できているかを検討し、将来に向けてより患者さんに寄り添った医療を模索するための一助とすることを目的としてます。
- 研究方法
-
●対象となる方
2019年1月1日~2024年12月31日までに当院で血液透析または腹膜透析導入をした方を対象とします。ただし、以下のいずれか1つに該当した方は研究対象者から除きます。
・透析導入後死亡した方
・腎不全の既往がある急性腎不全の方
・腎移植のために透析導入を行った方
●方法
上記の条件にあてはまる方を電子カルテより抽出します。収集したカルテ情報をもとに、比較検討します。また、下記の診療情報を診療録より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等は必要ありません。これらの項目を用いて、年代別に比較し、6年間の入院日数の差と退院時の転帰を調べ、計画導入におけるバスキュラーアクセスの選択の変化を調査します。さらに、この研究を行うことで、当院が標準的透析医療を提供できているかを検討します。
●利用するカルテ情報
入院病名、年齢、性別、既往歴、バスキュラーアクセスの種類、手術実施日、手術日からシャント初穿刺までの日数、入院日数、透析導入から退院するまでの日数
●他機関へ提供する方法
他機関への提供はありません。