臨床研究に関する情報公開
受付番号
675
研究課題名
生体腎ドナーの予後に関する研究
当院研究責任者
腎臓内科 部長 豊田麻理子
研究分担診療科
腎臓内科
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2025年1月31日~2025年12月31日
研究目的と意義
日本では、献腎ドナー不足のため9割以上が生体腎移植です。腎提供後腎機能が悪化したドナーは一定数存在し、生体腎ドナーの安全の担保は重要な課題となっています。これまで長期的な予後を調べた報告は少なく、当院での症例をもとに、腎提供後の安全性や腎機能低下のリスクについて調査し、ドナーの適応やフォローの方法など今後の診療に役立てることを研究の目的としています。
研究方法
●対象となる方
下記1、2のいずれかに該当する方を対象とします。
ただし、当院で1年以上のフォローができていないドナーの方は研究対象者から除きます。
1.2009年1月から2023年12月までに当院で腎提供を行ったドナーの方
2.これまで当院で腎提供をおこなったドナーで透析導入となったドナーの方
●方法
上記の条件にあてはまる方を電子カルテより抽出します。収集したカルテ情報をもとに、比較検討します。また、下記の診療情報を診療録より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等は必要ありません。これらの項目を用いて、提供後の腎機能の推移、提供後腎障害を来した患者のリスク因子を明らかにします。
●利用するカルテ情報
① 臨床所見(年齢、性別、身長、体重、病歴)
② 血液所見(赤血球数、白血球数・分画、AST、ALT、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン、クレアチニン、尿素、Na、K、Ca、Cl)
③ 検尿所見(蛋白尿)
④ 経時的なeGFR(各年)
⑤ 移植腎病理所見
⑥ 画像所見(腹部超音波)
⑦ 合併症・予後
●他機関へ提供する方法
提供の予定はありません。