臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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687
- 研究課題名
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急性大動脈解離症例における同種クリオプレシピテート投与前フィブリノゲン値の推移について
- 当院研究責任者
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吉丸 希歩
- 研究分担診療科
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検査部
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2025年4月10日~2026年3月31日
- 研究目的と意義
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血液製剤の新鮮凍結血漿から院内調整している同種クリオプレシピテートの投与基準は、ガイドライン1)で示されているとおり、フィブリノゲン値150mg/dL未満としています。緊急大血管疾患手術において、人工心肺離脱直前が同種クリオプレシピテート投与のタイミングとなりますが、採血からフィブリノゲンの結果が出るまでに時間がかかるため、結果確認前に投与せざるを得ない場合があります。そこで本研究では、大血管手術の中でも、同種クリオプレシピテートの使用量が多い急性大動脈解離症例に絞り、該当症例における手術前と同種クリオプレシピテート投与直前のフィブリノゲン値を検討し、手術前のフィブリノゲン値から推測可能かどうか、またこの推測値を同種クリオプレシピテート適応判断の一助とすることができるかについて明らかにすることを目的としています。
1)大量出血症例に対する血液製剤の適正な使用のガイドライン 日本輸血細胞治療学会誌2019;65:21 - 92 .
- 研究方法
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●対象となる方
2021年4月~2024年3月に当院で急性大動脈解離の緊急手術を行った患者さん。
●方法
上記条件にあてはまる患者さんを研究対象者として登録し、検体検査システムより、該当患者さんの年齢、性別、血液検査結果を抽出します。
●利用するカルテ情報
手術前と手術中のフィブリノゲン値。
●他機関へ提供する方法
多施設への提供はありません。