熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

尿沈渣検査と尿培養検査の比較検討

  • 承認日 | 2025.5.15
受付番号
693
研究課題名
尿沈渣検査と尿培養検査の比較検討
当院研究責任者
冨田 遥加
研究分担診療科
検査部
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2025年5月15日~2028年3月31日
研究目的と意義
尿路感染症は頻度の高い感染症で、診断には症状の確認と膿尿、細菌尿の証明が必要です。膿尿は尿沈渣検査で白血球数の結果から、細菌尿は尿培養検査で細菌数の結果から判定されますが、細菌の検出に特化した尿培養検査と比較し、より簡便で迅速な尿沈渣検査においても細菌の有無を判定しています。尿沈渣検査の結果を見て、尿培養検査を追加で行う場合もあるため、尿沈渣検査はとても重要な検査です。そこで、尿沈渣検査と尿培養検査の結果の比較を行い、尿沈渣検査の正確性を評価します。今回の研究を行うことによって、尿沈渣検査におけるより正確な結果報告が可能となると考えています。
研究方法
●対象となる方
2023年4月1日から2024年3月31日の期間中に尿沈渣検査と尿培養検査の同日のオーダーがあり、かつ尿沈渣の鏡検法を実施した患者さん
ただし尿沈渣検査の機械法で検査不能となった患者さん、尿定量培養が陰性となった小児科の患者さん、またグラム染色で酵母様真菌のみ陽性となった患者さんは除外します。

●方法
尿沈渣検査と尿培養検査の同日のオーダーがあり、かつ尿沈渣の鏡検法を実施した患者を検体検査、細菌検査システムにて抽出します。抽出後は、電子カルテより下記のデータ収集項目について参照し、データベースを作成します。 データの比較を行い、結果の一致率を計算します。

●利用するカルテ情報
・基本情報(年齢、性別、診療科、病棟)
・検査値(尿沈渣機械結果(細菌)、尿沈渣目視結果(細菌)、尿定量培養、グラム染色)

●他機関へ提供する方法
他施設への提供はありません。