臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
-
703
- 研究課題名
-
カラム凝集法用赤血球試薬の製造元変更に伴う基礎的性能比較
- 当院研究責任者
-
吉田雅弥
- 研究分担診療科
-
検査部
- 研究機関名
-
熊本赤十字病院
- 研究期間
-
2025 年 6 月 16 日 〜 2027 年 3 月 31 日
- 研究目的と意義
-
血液型検査と不規則抗体検査は、安全な輸血施行のために重要であり、各検査には血漿(血清)中の抗体との反応性を調べるために赤血球試薬が用いられています。熊本赤十字病院が使用している、カラム凝集法用赤血球試薬が、2026 年に製造中止となり、後継試薬に切り替える必要があります。現在使用している試薬と後継試薬の反応を比較し、検査結果への影響がないか、確認することを目的としています。
- 研究方法
-
●対象となる方
2015 年 4 月~2025 年 8 月に血液型検査または不規則抗体検査を実施したことがある患者さん
※検体量が不足している患者さんは除外します。
●方法
上記の条件にあてはまる患者さんを研究対象者として登録し、下記の診療情報を診療録より取得します。また、現在使用している試薬で診療上必要な臨床検査(血液型検査または不規則抗体検査)を実施した後に残った血液検体(残余検体)を用いて、新試薬(後継試薬)で同一検査を実施し、検査結果への影響度を確認します。
●利用するカルテ情報
1臨床所見(年齢、性別、輸血歴、移植歴、妊娠歴)
2検査項目(血液型検査、不規則抗体スクリーニング、不規則抗体同定)の結果
●他機関へ提供する方法
他施設への提供はありません。
本研究は株式会社カイノスより試薬提供を受けて実施しますが、利益相反管理を適切に行っています。