臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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734
- 研究課題名
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病棟併設型心臓リハビリテーション室の設立が心不全患者の入院関連機能障害に与える影響について
- 当院研究責任者
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宮川 誉浩
- 研究分担診療科
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リハビリテーション科
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2025年11月13日~2026年12月31日
- 研究目的と意義
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2022年に6階病棟に併設した形で心大血管リハビリテーション室が設立されました。前回の研究「病棟併設型心臓リハビリテーション室の有用性について」にて病棟併設型心臓リハビリテーション室(以下、病棟心リハ室)の有用性に関して明らかとなり、その中でも入院関連機能障害(以下、HAD)の発症が抑制される可能性が示唆されました。心疾患の中でも特にHAD発症率が高いとされている心不全患者を対象に、病棟心リハ室の設立がHADの減少にどのように影響を及ぼしたかを明らかにすることを目的とします。
- 研究方法
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●対象となる方
2021年10月から2023年12月に当院で心臓リハビリテーションを受けられた方を対象とします。
ただし、経過中にお亡くなりになられた方や脳卒中を発症された方は除外となります。
●方法
上記の条件にあてはまる患者を研究対象者として登録し、2021年10月から2023年12月までの下記の診療情報を診療録より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としません。
●利用するカルテ情報
①臨床所見(年齢、性別、身長、体重)
② 医学的情報(疾患、運動機能、入院前/介入初期/退院時のADL状況、心機能)
③ 入院関連情報(在院日数、リハビリ開始までの日数、リハビリ室でのリハビリへの移行日数、リハビリ実施日数、リハビリ総実施単位、転帰、再入院の有無)
④ 心不全の重症度: NYHA分類(入院時)、CS分類(1/2/3)、ショックの有無、ICU/GICU入室の有無および滞在日数
⑤心不全の原疾患:虚血性/弁膜症/不整脈/高血圧/心筋症/その他で評価
⑥栄養状態: GNRI、CONUTスコア
⑦生化学検査:ALB、eGFR、HGB、BNP
⑧既往/併存疾患:高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎不全、脳血管疾患、運動器疾患、心房細動・心房粗動、COPD、認知症、チャールソン併存疾患指数(CCI)
⑨患者背景:介護保険の有無、入院前活動レベル、同居者、入院前運動習慣の有無
⑩リハ関連:立位開始日、歩行開始日、リハセッション回数(1日あたり)、有酸素運動時間(1日あたり)、レジスタンス運動実施の有無
⑪処方薬剤:β遮断薬、ACE阻害薬、ARB、SGLT2阻害薬、ARNI
●他機関へ提供する方法
提供することはありません。