熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

当院におけるHBc抗体陽性ドナーからHBc抗体陰性レシピエントへの生体腎移植の現状と課題

  • 承認日 | 2026.1.5
受付番号
746
研究課題名
当院におけるHBc抗体陽性ドナーからHBc抗体陰性レシピエントへの生体腎移植の現状と課題
当院研究責任者
佐々木 妙子
研究分担診療科
外傷外科、外科、腎臓内科、泌尿器科
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2026年1月5日~2027年12月31日
研究目的と意義
腎移植は慢性腎不全に対する根本的な治療法であり、血液透析や腹膜透析などの腎代替療法と比較して、患者の生活の質および生命予後を改善することが知られています。レシピエントは移植臓器に対する拒絶反応を防ぐため、生涯にわたり免疫抑制剤を服用する必要があり、感染症に罹患し易いです。ドナーからレシピエントへの感染伝播のリスクがあるため、ワクチン接種で予防可能なものは、移植前から準備しておくことが大切です。

日本には推定100-130万人のB型感染ウイルス(HBV)既往感染者がいます。HBVは感染後に血清HBs抗原が陰性化した後も肝臓内にcccDNAとして潜伏感染することが知られています。移植腎検体からHBVのcccDNAが検出されたという報告もあり、稀ではありますが感染リスクは否定できません。

本研究で、当院で施行したHBV既往感染ドナーからの生体腎移植症例を調査し、現状と課題を明らかにします。
研究方法
●対象となる患者
当院でHBc抗体陽性ドナーからHBc抗体陰性レシピエントへの生体腎移植を行った患者さん。

【除外基準】
・ワクチン接種歴が不確定であるHBs抗体陽性レシピエント(既感染の可能性が否定できないため)
・術後に転居などの理由でデータが収集できない症例

●方法
2011年6月から2024年12月までの期間における診療情報を診療録より取得します。これらは全て日常診療で実施される項目であり、追加の検査等を必要としません。

●利用するカルテ情報
ドナー:年齢、性別、HBs抗体/HBs抗原/HBc抗体/HBV-DNAの情報
レシピエント:年齢、性別、腎疾患、移植前の透析様式と期間、ABO適合不適合、リツキシマブ投与の有無・量、ワクチンの接種状況、移植前後のHBs抗体の変化、移植後のHBs抗原・HBc抗体・HBV-DNAの変化、移植後のフォローアップ、肝酵素上昇の有無、グラフトロスの有無、生死

●他機関へ提供する方法
提供なし