臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
-
776
- 研究課題名
-
HIF-PH阻害薬における疑義照会分析とリスク別管理の検討
- 当院研究責任者
-
薬剤部 下石 和樹
- 研究分担診療科
-
薬剤部
- 研究機関名
-
熊本赤十字病院
- 研究期間
-
2026年6月16日~2027年4月30日
- 研究目的と意義
-
【目的】HIF-PH阻害薬は、従来の注射薬に代わる腎性貧血治療薬として有用な選択肢となっています。一方で、ヘモグロビン(Hb)値が目標を超えて過剰に上昇した場合、血栓症などの副作用のリスクが国内外で報告されています。 当院では、患者さんの安全性を考慮し、医師と合意した独自の管理基準(Hb > 12.5g/dLでの介入)を運用していますが、本研究では、これまでの介入事例を解析し、この運用が実際に有効かを評価します。
【意義】最新の研究データでは、血栓のリスクは患者さんの背景(性別、年齢、透析の有無など)によって異なる可能性が示唆されています。本研究を通じて当院の介入実績を詳しく分析することで、将来的には一律の基準ではなく、患者さん一人ひとりのリスクに応じた、より最適で安全な薬物療法を提供するための体制構築に繋げることができます。
- 研究方法
-
●対象となる方
2021年10月1日から2025年9月30日までの間に、当院でHIF-PH阻害薬を処方され、その処方に対して当院薬剤師による疑義照会が行われた患者さん。
●方法
過去のカルテ情報を調査する「後方視的調査」という方法で行います。薬剤師が行った疑義照会(処方内容の確認)記録と、その後の経過を統計的に分析します。
●利用するカルテ情報
・基本情報(性別、年齢、身長、体重、合併症、腎疾患の状況、透析の有無)
・検査結果(ヘモグロビン値、鉄分に関する数値、腎機能の数値)
・処方内容(お薬の種類、量、服用期間、他のお薬との飲み合わせ)
・疑義照会の内容と、その後の処方変更の結果
●他機関へ提供する方法
他機関へ提供はありません。
本研究で収集した情報は、当院内でのみ解析を行います。学会発表や論文投稿などを行う際には、氏名や生年月日などの個人が特定できる情報はすべて削除(匿名化)し、統計データとしてのみ使用します。