臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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799
- 研究課題名
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硬膜動静脈瘻における手術加療前後の glymphatic-related MRI marker の変化とその関連因子の検討
- 当院研究責任者
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岳元 裕臣
- 研究分担診療科
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脳神経外科
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2026年7月15日~2027年12月31日
- 研究目的と意義
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硬膜動静脈瘻は、本来つながっていない動脈と静脈が硬膜内で異常につながる病気であり、脳や脊髄の静脈の圧力が高くなることで、頭痛、耳鳴り、眼の症状、脳出血などさまざまな症状を引き起こします。現在、硬膜動静脈瘻に対しては血管内治療が広く行われており、多くの患者さんで異常な血流を閉鎖することが可能となっています。
近年、「グリンパティックシステム(glymphatic system)」と呼ばれる脳内老廃物排泄システムが注目されています。これは、脳脊髄液(髄液)と脳内の間質液が循環し、脳内の老廃物を排出する仕組みです。この機能は脳の血流や血管周囲の環境と関連していると考えられていますが、硬膜動静脈瘻による静脈還流障害がこの仕組みにどのような影響を与えるかについては十分に分かっていません。
本研究では、MRI画像を用いて、硬膜動静脈瘻患者さんにおける血管周囲腔の拡大(enlarged perivascular spaces:ePVS)などのグリンパティックシステム関連画像所見を解析し、治療前後でどのように変化するかを検討します。本研究により、硬膜動静脈瘻が脳内環境に与える影響や、手術加療による変化について理解を深め、新たな病態解明や画像診断法の開発につながることを期待しています。
- 研究方法
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●対象となる方
当院にて2017年1月1日から2026年12月31日までに手術加療を施行した硬膜動静脈瘻の患者さんを対象とします。手術を当院にて行っていない硬膜動静脈瘻の患者さんは除外します。
●方法
2017年1月1日から2026年12月31日まで(研究承認日以降は前向き登録)に当院で手術加療を行った対象患者さんを登録します。登録された患者さんの術前、術後3〜10か月、および、術後12〜24か月のMRI画像を用いて、グリンパティックシステムを反映すると報告されている enlarged perivascular spaces(ePVS:拡張した血管周囲腔)を評価します。ePVSの評価方法は国際的な画像診断基準である STRIVE: Standards for Reporting Vascular Changes on Neuroimaging に準じて評価します。
一方で、下記観察項目を診療録より取得し、上記結果と併せて検討します。
なお、患者さんに関する全ての項目はいずれも通常診療で得られる項目であり、本研究のための追加検査・追加治療等は必要ありません。
●利用するカルテ情報
① 疫学:発症日、年齢、性別、発症形式
② 疾患背景:病変側、病変部位、Borden type
③ 治療:手術日、手術方法、シャント残存の有無
④ 検査・画像所見:MRI画像(術前、術後3〜10ヶ月、および、術後12〜24ヶ月)、ePVS
⑤ 周術期合併症:脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、および、その他転帰に影響した合併症
⑥ 予後:modified Rankin Scale(mRS)(術前、退院時)
●他機関へ提供する方法
他機関へ患者さんの情報を提供することはありません。