熊本赤十字病院

Clinical_Lesearch

緩和ケア回診におけるオピオイド減量に向けた取り組み

  • 承認日 | 2021.4.30
受付番号
451
研究課題名
緩和ケア回診におけるオピオイド減量に向けた取り組み
当院研究責任者
薬剤部 岩田 一史
研究分担診療科
薬剤部
研究機関名
熊本赤十字病院
研究期間
2021年4月30日〜2025年3月31日
研究目的と意義
がん疼痛マネジメントでは、患者ごとの痛みに応じてオピオイドを増量し適切な投与量を決定する。一方で、痛みはオピオイドの呼吸抑制、精神依存形成に拮抗するとされており、がん治療、神経ブロックおよび放射線治療などで疼痛が軽減した場合、相対的にオピオイドが過剰となり、呼吸抑制、精神依存形成のみならず、せん妄、悪心、嘔吐および眠気などが出現することがある。そこで、当院の緩和ケア回診では、オピオイドの相対的過剰が疑われる患者に対してオピオイドの減量を慎重に提案している。本研究では、オピオイドの減量提案を受け入れた群と受け入れなかった群に分けて比較することで、減量提案の妥当性を評価する。
研究方法
●対象
2019年1月から12月までに緩和ケアチームが回診した患者
●利用するカルテ情報
・年齢
・PS(全身状態)
・癌種、ステージ
・疼痛の程度
・オピオイドの投与量
・併用薬剤
・前治療の有無
・副作用の発現状況
・臨床検査値
・治療効果
・転帰
個人を特定できる情報(名前やカルテ番号など)は削除し匿名化する。
●研究方法
電子カルテを用いて情報を収集し、後方視的に精査する。
●他機関へ提供する方法
提供なし