臨床研究に関する情報公開
- 受付番号
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469-2
- 研究課題名
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急性期脳梗塞患者におけるダイナミックCT scanを用いた CT perfusion/CT angiography の至適再構成法に関する後ろ向き調査研究
- 当院研究責任者
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放射線科 菅原 丈志
- 研究分担診療科
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放射線科
- 研究機関名
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熊本赤十字病院
- 研究期間
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2021年10月20日~2025年12月30日
- 研究目的と意義
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CT angiographyは急性期脳梗塞の主管部閉塞の評価を簡便にかつ比較的非侵襲的に行うことができます。CT perfusionは毛細血管レベルの組織血流を評価することができ、急性期脳梗塞の診断および治療方針の決定において有用性が高まっている検査です。
当院のCT 装置では造影剤を急速静注後に低線量で20回程度の撮像を繰り返すことで、同じ画像データからCT angiographyやCT venography、4次元CT angiography、さらにCT perfusion画像を作成することが可能ですが、それぞれの画像を作成するための至適な撮像回数は明らかになっていません。撮像回数を減らしてもfull dataと同様の画像が得られれば、被ばく低減および時間短縮につながると考えられます。
本研究は、CT angiographyやCT perfusionの至適な撮像回数や再構成法について検討することを目的とします。
- 研究方法
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●対象となる方
当院で2019年4月以降にCT perfusionを撮影され、急性期脳梗塞または一過性脳虚血発作の診断となり、数日以内の画像検査でフォローされた患者さん
●方法
ダイナミックCTにより得られたすべてのデータを用いて作成した灌流画像と、時相を減らした灌流画像を作成し、フォロー画像を比較対象として最適な時相数を検討します。また、解析ソフトや解析アルゴリズムの違いによる影響や画像再構成の影響、時相の最適化により得られる線量低減率を検討します。
血管造影を比較対象とした主幹動脈の描出能とダイナミックCTデータから作成したCT angiographyでの主幹動脈の描出能を視覚的、定量的に評価し、診断能の評価も行います。
●利用するカルテ情報
年齢、性別、検査・治療の種類やその所見
●他機関へ提供する方法
提供なし