熊本赤十字病院

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Medical topics

形成外科で医療用ピコレーザーの導入とPRP療法を開始しました

ピコセカンドPicoWay®導入しました

当院形成外科では令和5年度に医療用ピコレーザー(PicoWay:ピコセカンドKTPNd:YAGレーザー)を導入しました。

PicoWayは、ナノ秒よりもさらに短い数百ピコ秒(30億分の1秒)という極めて短いパルス発振により得られる高いピークパワーを有する医療用レーザー装置です。

従来の光熱作用が少なく、光音響効果が優位になることにより、標的となる色素粒子をより細かく破砕します。

そのため周辺組織へのダメージを最小限に抑えた治療を可能にします。

太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症等さまざまな治療に対応可能。

 

熱の影響なく小さな粒子や色素にも反応し肌への負担が少ない

 

 

 

 

形成外科で褥瘡や潰瘍に対する再生医療(PRP療法)を始めました

一般的な傷では、そこに血液中の血小板が集まり、止血を行うと同時に組織の再生が行われます。

自己多血小板血漿(PRP)療法は、この血小板の組織修復・再生促進機能に着目して、患者さん自身の血液から血小板を濃縮した血漿を作成して、創傷に用いることで創傷治癒を促進する治療で、再生医療のひとつです。

治療の適応となる疾患は、褥瘡、静脈うっ滞性下腿潰瘍、糖尿病性潰瘍などの慢性創傷です。

形成外科では2023年に再生医療等安全性確保法の施設認定を受け、PRP療法が可能となり、2024年から保険診療として形成外科でPRP治療を開始しました。