熊本赤十字病院

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膝の慢性的な痛みにお困りの方へ(PFC-FD療法のご紹介)

2023年8月から当院の整形外科外来において、PFC-FD療法(自由診療)を開始いたします。

 

PFC-FD療法とは

 

患者さん自身の血小板に含まれる成長因子を用いて、関節や筋腱の疾患・損傷に対して注射を行い、自己修復力を活性化させる治療法です。

 

 

治療の対象

 

変形性膝関節症あるいは外傷性膝軟骨損傷にて、滑膜炎が生じ膝関節痛が持続している方を当院では対象としています。

※変形性膝関節症については、レントゲンの分類(K-L分類)において、gradeⅠ〜Ⅲの方が対象です。

 

 

PFC-FD療法の効果

 

PFC-FDを関節内に注射することで炎症を抑制し、痛みや腫れを緩和します。その効果と持続力に個⼈差はありますが、概ね3か月から半年ほどの効果が期待できます。
また、症状が抑えられている間に適度な運動を行うことで周辺の筋肉を鍛え、関節への負荷を減らすことができます。
除痛効果の有効性は、1年後で65.5%となっています。(「関節外科」Vol.39.No9 2020より引用)

 

 

副作用について

 

痛みや炎症(熱感、赤み、腫れ)を伴うことがあります。採血部、注入箇所の皮下出血・感染症を起こす可能性があります。

 

 

PFC-FD療法のデメリット

 

保険適用外であるため、自由診療となり費用が高額です。 また、自己修復力に依存しているため、修復プロセスがうまく働かないことがあります。

 

 

受診の流れ

治療法について